肩のハリがひどくなると吐き気や頭痛が起こり、日常生活に支障がでてしまうことがあります。仕事やプライベートにも影響が出やすく、快適な一日を過ごしづらくなるため少しでも早く楽になりたいですよね。
この記事に辿り着いたあなたも肩のハリに伴う吐き気や頭痛を解消したいと思ってはいませんか?
本記事を読むことによって肩のハリに伴う吐き気や頭痛への正しい対処法を知ることができます。原因や対策だけでなく、選ぶべき診療科についても公開しています。
肩のハリと吐き気・頭痛の関係とは?
肩のハリで吐き気や頭痛が起こるのは自律神経の乱れが一つの原因になっている考えられています。自律神経は体の状態をコントロールしているので、そこが乱れると不快な症状がでやすいためです。
肩のハリがある方は基本的に首や背中にも筋肉の硬さが見られます。特に首には自律神経のスタート地点があるため、首こりは非常に大きな問題になってしまう可能性があります。
また、頭痛の場合は自律神経だけでなく頭自体のハリも関係していることがあります。
頭にハリがあると、筋肉の緊張によって締めつけるような力が加わるため頭痛に発展しやすいのです。
首にある自律神経が圧迫されると不快な症状がでやすい
肩のハリが原因で首の筋肉が緊張をしてしまうと、自律神経が乱れやすく、結果的に吐き気や頭痛を感じやすくなってしまうことがあります。
首には下の画像のように自律神経が存在しており、体の状態を常にコントロールしている大切な部分です。
出典:著書松井孝嘉医師「1日5分副交感神経アップで健康になれる」
首には自律神経の一つ副交感神経があります。首の筋肉の緊張によって、副交感神経の働きは阻害されてしまうのです。
その結果、体は常に緊張状態になり、内臓にも負担がかかり吐き気につながりやすくなってしまいます。
頭にも多くの筋肉がある
実は頭にも多くの筋肉があり、その筋肉の緊張によって頭痛が発生してしまうことがあります。
画像では頭の筋肉を詳細に示しています。赤っぽい部分が筋肉であり、線の入った白い部分が腱です。頭にも筋肉がしっかりとあることがわかります。
これらの筋肉が硬くなってしまうことにより頭痛が発生することがあるのです。これを緊張性頭痛といいます。
肩こりに伴う吐き気・頭痛はどんな病院にいけばいいの?
肩のハリだけでなく吐き気や頭痛を伴ってしまった方が受診を希望する場合は以下のような診療科に行くことをおすすめします。
- 整形外科
- 脳神経内科
- 心療内科
それぞれの診療科の特徴があるため、詳しく解説していきます。
整形外科
病院への受診を希望する場合に、まずは整形外科を検討しましょう。整形外科は筋肉や骨、関節の診てくれるスペシャリストであり、肩こりも治療の対象になります。
整形外科へ受診をするメリット・デメリットをまとめました。
メリット
- 希望すればレントゲンやMRIなどをおこない隠れた原因がないか検査してくれる
- 医療保険の適応になり、費用をおさえて受診できる
- 病気は隠れていた場合には、専門医のところを紹介してくれる
デメリット
- 治療は基本的に薬や湿布などが多く、対症療法になってしまうこともある
- 人気のクリニックだと待ち時間がとても長く、診療時間が短い
専門的な知識のもと、肩こりに伴う吐き気や頭痛の原因を検査してくれるでしょう。しかし、治療に関しては薬や湿布になってしまうことが多く、楽になるまではいかないことがあります。
脳神経内科
脳神経内科とは脳や神経の病気をみることのできる診療科です。脳神経内科の受診を検討する場合は以下のようなものです。
- 強い吐き気
- 手や足の脱力感
- 物忘れ
- ふらつき
このような症状が現れた際には脳に異常が隠れていることがあります。確率的には非常に低いですが、もしも心配なら一度受診を検討するのも良いかと思います。
脳神経内科へ受診をするメリット・デメリットをまとめました。
メリット
- 脳や神経に特化している診療科のため、脳などの異常に気付きやすい
デメリット
- 脳などに異常がない場合には肩こりの治療は専門的におこなわれない
脳神経内科への受診のポイントとしては、脳や神経に異常がないかを確認するためにいくことをおすすめします。肩こりは管轄外のため、治療に関しては他のところに行った方が無難です。
心療内科
心療内科は精神的な負担がある際に受診を検討する診療科です。あるきっかけを境に肩のハリが急激にひどくなり、吐き気や頭痛を伴うようになってしまった場合には診療科へ受診をすることを検討しても良いでしょう。
心療内科は自律神経失調症のような症状も診てくれるケースもあります。
心療内科へ受診をするメリット・デメリットをまとめました。
メリット
- ストレスに関連する肩こりをしっかりと診てくれる
- うつ病や自律神経失調症などの病気が隠れていないかを検査してくれる
デメリット
- 精神を安定させるための薬が処方された場合、副作用には十分に注意する
- 基本的には薬やカウンセリングでの対処になるため、対症療法になりがち
- 単純に肩のハリの治療を求めている場合には満足できないケースがある
心療内科は心やストレスに関する病気を診てくれる専門的な診療科です。しかし、治療は薬などが中心になってしまうため、薬に抵抗のある方にはおすすめできません。
また、薬を服用したとしても対症療法になってしまうケースがほとんどです。
肩のハリに伴う吐き気・頭痛への対策法
肩のハリに伴う吐き気・頭痛の対策法をご紹介します。自宅でできる対策法は以下の3つが代表的です。
- 首を温める
- ゆっくり睡眠をとる
- ストレッチする
ポイントは筋肉をほぐすことです。ご紹介した3つは全て筋肉に対してアプローチできるものとなっています。一つずつ解説していきます。
首を温める
首を温めることのよって、筋肉がほぐれ、自律神経が整いやすくなる可能性があります。先ほど、解説したように首には自律神経があるため、首の筋肉がほぐれるとその働きがスムーズになります。
以下の方法で首を温めるのをおすすめします。
- タオルをレンジでチンして、首を温める
- 入浴の際に首まで浸かって温まる
- 温め専用の商品を使って温める
このいずれかの方法を使って、首を温めましょう。また、首を温める便利な商品は「あずきのチカラ」です。レンジでチンするだけで温かい状態が長く続き、繰り返し使うことができるため経済的です。
メモ
メーカー:桐灰
商品名:あずきのチカラ(首肩用)
価格:1826円(時期により変動します)
ゆっくりと睡眠をとる
ゆっくりと睡眠をよることによる筋肉の疲労が回復しやすくなり、結果として肩こりが楽になることもあります。睡眠中は体の細胞が回復する時間のため、十分な睡眠時間を確保する必要があります。
理想は6~8時間です。睡眠時間が少なくなると脳の神経が破壊されてしまうことも研究結果として発表されているほど、睡眠不足の影響は大きいといわれています。
実は日本人の平均睡眠時間は世界的に見ても、最低レベルにあります。しかし逆にいうと睡眠をしっかりととることによりさまざまな問題が解決に向かうこともありえるということです。
ストレッチする
ストレッチは最も手軽にできる肩こり予防法の一つです。筋肉を動かすことにより、血液循環を促進し、不快な症状にアプローチすることができます。
ストレッチをおこなうタイミングが夜の時間帯が良いでしょう。呼吸を止めずにゆっくりと行うことにより、肩のハリの予防になるだけでなく、睡眠の質も向上できる可能性もあります。
以下の記事におすすめの肩のハリ解消法を具体的に紹介しています。興味のある方はご覧ください。
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まとめ
肩のハリに伴う吐き気や頭痛の原因は自律神経の乱れや頭の筋肉のコリからきている可能性があります。病院への受診を希望する場合は整形外科を第一選択肢とすると良いでしょう。
対策には3つの方法がありました。
- 首を温める
- ゆっくり睡眠をとる
- ストレッチする
です。全てを並行しておこなっても大丈夫ですが、まずは試しに自分で気になるものを一つ試してみることをおすすめします。