年齢を重ねると起こりやすくなる四十肩と五十肩。一度発症してしまうと、半年から1年程度肩が動かしづらく生活に支障がでてしまうと言われています。
そんな四十肩と五十肩の違いをご存知でしょうか?実は両者は正式な医学用語ではありません。正しくは肩関節周囲炎と呼ばれる関節の疾患です。
本記事では、四十肩と五十肩の違いについて詳しく解説するとともにどのような症状の経過を辿るかも解説していきます。
四十肩と五十肩の違い
実は四十肩と五十肩は同じ疾患です。どちらの名称も俗称であり、医学的な正式名称は肩関節周囲炎と呼ばれています。
加齢によって筋肉・腱・関節滑膜が炎症した結果発症すると言われています。しかし、実際にはその原因は完全には明らかになっていません。
四十肩と五十肩になってしまうと、炎症を起こした肩周辺の組織が腫れや痛みを引き起こし、肩関節の動きが制限されてしまいます。
発症して間もない急性期では強く痛むため、しっかりと睡眠時間を取ることが出来なくなる可能性も。
クッションや折りたたんだタオルを使って補助をすることで痛みの軽減が期待できますが、日常生活に支障が出てしまうことがほとんどです。
四十肩と五十肩の症状
四十肩と五十肩は発生してからの経過によって痛みの感じ方や対処法などが変化していきます。ここでは、四十肩・五十肩の経過について具体的に説明していきます。
◆急性期
発症して間もない時期を急性期と言います。急性期では、強い痛みを感じるもの肩は動かせるような状態。
しかし、痛みは安静時や就寝時にも襲ってくるので寝不足になったり、服をうまく着れなくなったりと生活の質が低下してしまいます。
◆慢性期
慢性期では急性期と比較すると痛みは少なくなります。しかし、肩関節の可動域は低下してしまいさらに動かしづらくなってしまう可能性が高いです。
慢性期では、肩関節の可動域が狭く動かしづらい反面、動かさないまま時間が経過していくと更に可動域が狭くなってきてしまうという悪循環に陥ってします時期でもあります。
そのため、できる範囲で軽いストレッチや運動を継続的に実施していくことが大切です。
◆回復期
回復期では徐々に痛みが解消してくるため、肩が動かしやすくなります。治療でも急性期と慢性期で硬くなってしまった関節を少しずつ動かしていく必要があるでしょう。
しかし、急激に行うと症状を悪化させてしまうリスクがあるので少しずつ動かしていくことが大切です。回復期は人によって期間がまちまちで症状がなくなるまで数年かかる場合もあります。
諦めず継続して治療をして行きましょう。
四十肩と五十肩になったらどこに行けば良い?
肩に痛みを感じ「もしかしたら五十肩(四十肩)かな?」と思ったら接骨院や整形外科、整体院を受診してみることをおすすめします。
なぜなら、五十肩は放置しておいても良くならず適切な治療を行わないと治癒までに長期間かかってしまうからです。
そのため自己流でケアをするのではなく、プロの力を借りながら出来るだけ早く治るように対処することが必要と言えるでしょう。
まとめ
四十肩と五十肩は違う疾患として認識されていますが実際は同じ疾患です。また、経過とともに症状や対処法が変わってきますのでなるべく早く受診することがおすすめです。