頭痛が起きると鎮痛剤を飲みますが「できるだけ薬を飲まなくていいように、頭痛を予防したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
代表的な頭痛のセルフケアは「規則正しい生活を送る」「頭痛の原因になる食べ物を避ける」「頭痛を防ぐ食材を積極的に摂る」などです。
今回はこのうち「食生活の見直し」について解説します。
頭痛時に避けたい食べ物や、頭痛予防につながるとされる食べ物を紹介しますよ。
頭痛時に避けたい食べ物
実は「頭痛を引き起こしやすい食べ物」があります。
まずは「頭痛時に避けたい食べ物」「頭痛を引き起こしやすい食べ物」を紹介します。代表的なものを挙げますね。
- チーズ
- アルコール
- 魚や肉(燻製)
- ベーコン、ソーセージ、サラミなど
- 柑橘類
ソーセージなどの添加物として使われる「亜硝酸ナトリウム」や、うま味成分として利用される「グルタミン酸ナトリウム」などが頭痛の原因になりやすいとされています。
またアルコールやチラミンを含む熟成度の高いチーズも、頭痛を引き起こす可能性があります。
体質は人それぞれなので、上記の食べ物を食べたからといって必ず頭痛が起きるわけではありません。反対に、上記以外の食べ物で頭痛を起こす人もいるかもしれません。
「これを食べた後には毎回頭痛がするな」と気づいたら、その食べ物はできるだけ避けてみてはいかがでしょうか。
実は糖質は頭痛を悪化させる可能性がある
甘いもの(糖分)を長期間摂りすぎると、低血糖による頭痛につながることもあります。
「甘いものの摂りすぎで低血糖」というと矛盾しているように感じますが、メカニズムは以下のとおりです。
糖分を多く摂ると血糖値は高くなります。すると膵臓からインスリンが分泌され、血糖値を下げてくれます。
しかし糖分過多の食生活が続くと、膵臓の働きが弱くなって血糖値のコントロールが効かなくなり、低血糖を起こすことがあるのです。
低血糖になるとめまいや頭痛を起こすことが。またアドレナリンが分泌されて血管が収縮し、強い頭痛を起こすこともあります。
また血糖値が高くなる糖尿病も、肩や首のコリを引き起こして慢性的な頭痛を引き起こします。
頭痛を予防する食べ物
頭痛を予防するために積極的に摂りたい栄養素も紹介します。
- マグネシウム
- ビタミンB2
マグネシウムを多く含む食品としては、以下のようなものがあります。
- 海藻
- 大豆製品
- 玄米
- ナッツ
マグネシウムを積極的に摂取するには、和食中心のメニューが良さそうですね。おやつを「甘いもの」からナッツに変えるのもオススメです。
マグネシウムを過剰摂取した場合に尿中に排出されます。ただ腎機能が低下している場合、マグネシウムの過剰摂取で吐き気などの不調が出る可能性がありますので注意してください。
ビタミンB2を多く含む食材も紹介します。
- 肉、魚
- 牛乳
- ナッツ
ビタミンB2は熱や酸には比較的強いですが、光やアルカリで分解されやすい性質があります。食材は冷蔵庫など冷暗所に保管しましょう。
ビタミンB2は過剰摂取した場合には尿として排出されます。
まとめ
頭痛の原因になりやすい食べ物としては、チーズやアルコールが挙げられます。また糖分過多の食生活も、低血糖による強い頭痛を引き起こす原因に。
一方、頭痛を防ぐ食べ物としては、マグネシウムを含む海藻や大豆、ビタミンB2が豊富な肉・魚・牛乳などがあります。
頭痛を少しでも緩和するため、思い当たる食生活がある人は、普段の食事の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。