多くの人が経験のある頭痛。実際に日本では約4000万人が頭痛で苦しい思いをしているというデータもあります。
今回はそんな頭痛と、皆さんの日常生活行動のひとつでもあるお風呂との関係について解説をしていきます。
例えば、頭痛の症状が酷い場合に「あれ?お風呂って入って良いのかな?」などの疑問を感じた人も多いはず。
頭痛といえどもその種類は様々。
自己判断だけで頭痛の症状があるにも関わらずお風呂に入ってしまうことで、症状が悪化してしまうケースもあるのです。
それでは詳しく解説していきます。
お風呂に入らないほうが良い頭痛とは?
頭痛の中でもお風呂に入らないほうが良い頭痛は大きく分けると以下の2つ。
- 突発的な激しい頭痛
- 片頭痛
それではそれぞれを解説していきます。
突発的な激しい頭痛
突発的な激しい頭痛と言えば多くの人が容易に想像がつくかと思いますが「くも膜下出血」が起こっている可能性があります。
くも膜下出血による頭痛の場合は「ハンマーで殴られたような衝撃」という例えをよく使いますが、非常に強い衝撃が突然くることが特徴的。
その他にも、頭痛のほかに目の前が真っ暗になったり、呂律が回らなくなったり、顔面が痺れたりする場合も脳内で深刻なことが起きている可能性も。
最悪の場合、命の危険性すらあるため、お風呂に入る入らない以前の問題で、直ちに医療機関を受診されることをおすすめします。
片頭痛
多くの人が悩んでいる片頭痛も、痛みが起こっているタイミングでの入浴はNG。
片頭痛はズキズキとする頭痛が特徴的であり、これは血管が拡張しているからだと言われています。
そのため、入浴によって血管の拡張が助長されてしまう恐れがあり、片頭痛時にお風呂は避けておくほうが良いでしょう。
どんな状態ならお風呂に入っても良い?
とはいえ、お風呂は血流改善効果もリラックス効果もある本来であれば素晴らしいもの。
頭痛の種類のよっては頭痛の症状を改善してくれる手助けになる場合も!?
代表的な頭痛でいえば「緊張性頭痛」
緊張性頭痛とは、頭を締め付けられるような痛みを感じることが代表的な頭痛で、頭痛の中で最も多い頭痛です。
この緊張性頭痛の場合は原因が精神的・身体的ストレスであることが多いため、お風呂に入ることはリラックス効果・疲労改善効果があるため非常におすすめ。
緊張性頭痛の場合はズキズキとした痛みが起こることがないため、頭が締め付けられるような痛みの場合はお風呂に浸かりリラックスしてみましょう。
もちろん長風呂は逆に体力を消費してしまうためNG!
頭痛持ちがサウナは危険?
「お風呂がダメならサウナならOK?」と思った方も少なからずいるはず。
基本的にはサウナもお風呂で説明したメカニズムと同様の変化が体に起こります。
そのため、片頭痛の方はサウナを入ることはNG。
サウナもお風呂と同様で、熱い室内で血管が急激に拡張することで症状が引き起こされます。
緊張性頭痛の場合は、サウナで症状が悪化するというケースは少ないのですがそれでも油断は禁物。
長時間のサウナで体力を消耗することで身体的ストレスが強くなり緊張性頭痛が悪化してしまう場合もあります。
お風呂もサウナも「適度」が一番!ということです。
まとめ
日常生活の中でも唯一リラックスできる時間がお風呂の時間。という人も多いはず。
そんなお風呂も、頭痛によって症状を悪化させてしまうことをご理解頂けましたでしょうか?
まずはご自身の頭痛が片頭痛なのか?緊張性頭痛なのか?または、別の頭痛なのか?
もちろん症状は人それぞれですが、代表的な症状をおさえておくことがいざ頭痛が起きた時にお風呂に入って良いのか?入らない方が良いのかの判断がつきやすくなるでしょう。
しかし、症状が長く続く場合。いつもと違う症状などの場合は直ちに医療機関を受診されることをおすすめします。