「頭痛」と一言で言ってもその種類は様々。
まず頭痛を大きくふたつに分けると
- 一次性頭痛
- 二次性頭痛
に分けることが出来ます。
一次性頭痛は、明確な原因がはっきりとせず特に病気があるわけではないのに引き起こされる頭痛のこと。
二次性頭痛とは、病気が原因で症状として頭痛があらわれる頭痛のこと。
今回はそんな頭痛の中でも一次性頭痛について詳しく解説していきたいと思います。
実はこの一次性頭痛にもタイプや症状が異なるため、ご自身の頭痛がどのタイプにあてはまるのかを是非ご覧頂き確認頂ければ幸いです。
タイプ別の頭痛の原因と症状
一次性頭痛は以下の3つのタイプに分けることができます。
- 片頭痛
- 緊張性頭痛
- 群発頭痛
聞き馴染みのある名前をあるかもしれませんが、この3つの違いをはっきりと分かる人は少ないのでは?
では、それぞれの頭痛について詳しく解説していきます。
片頭痛
片頭痛とは、脳血管の拡張により起こる頭痛のことです。
男性と比較すると女性の方が約3倍多く、生理周期に起こることもあります。
ズキズキと脈うつような拍動性の頭痛が特徴的であり、身体を動かすことで更に痛みが増強することも。
中には吐き気を伴う人もおり、光りや音に過敏になこともあります。
はっきりとした原因は解明されていませんが、女性に多いことから女性ホルモンは何かしらの関与をしているのではないかと考えられており、その他にも生活リズムの乱れや、疲労やストレスが引き金になって片頭痛になってしまうとも言われています。
また、天気の悪い日などの気圧の変化により片頭痛の症状が出現する人も多く、様々な原因が考えられる代表的な頭痛です。
緊張性頭痛
筋肉の緊張や、血流の滞りによって起こる頭痛のことです。
症状は頭の両側が締め付けられるような圧迫感が特徴的。片頭痛とは異なりズキズキと脈打つような痛みがないことも大きな特徴と言えるでしょう。
また、動いて頭痛が酷くなるという特徴もないため、片頭痛との鑑別は比較的簡単です。
原因は緊張やストレスで、人間関係や日常生活における精神的なストレスなど。
しかし、昨今では在宅ワークや、スマホやパソコンなどを利用する時間が増えていることから長時間同じ姿勢で作業をすることにより、首や肩に過度な負担を掛けてしまうことも原因のひとつになっています。
群発頭痛
目の後ろを通る内頚動脈が関与して起こると言われている頭痛のことです。
群発性頭痛は不明な点が多く、内頚動脈が炎症を起こしてしまう原因ははっきりとは解明されていません。
主な症状は目をえぐられるような激しい頭痛。この頭痛は必ず片側に起こり、両側に同じ痛みが出ることはありません。比較的男性に多いことも他の頭痛とは違う点です。
一度痛みが出てしまうと、1~2ケ月程度同じ症状が続くことが特徴的で、一回の持続時間はおおよそ15~180分と大きな幅があることも特徴。
頭痛の他にも、目の充血や涙、鼻がつまったり瞼が腫れたりすることなど多岐に渡ります。
はっきりとした原因はなく予防法がないと言われていますが、男性に多いこともふまえて喫煙は飲酒が群発頭痛を起こす原因と考える声もあります。
まとめ
一次性頭痛のタイプ別の違いや特徴はご理解頂けましたか?
はっきりとした病気が原因とされない頭痛なだけに、はっきりとした原因がない場合が多いため実際に頭痛になってしまった人は良く分からない頭痛を長期間抱えることで気持ちが沈んでしまい、不安な気持ちでいっぱいになってしまうことも。
痛みの中で自身の生活習慣を見なすことは大変なことかと思いますが、実際に生活習慣を見直し、適度な運動、適度な栄養、適度な休息をとることで頭痛が改善していく人も多くいます。
諦めてしまう前にもう一度ご自身の生活習慣を見直してみることをおすすめします。