「この腰痛は内蔵の病気かな?」「内蔵疾患と普通の腰痛の見分け方を知りたい」
様々でメディアで「普通の腰痛かと思ったら実は内臓疾患だった・・・」というストーリーが紹介されています。
そのような話を聞くと思わず不安になってしまいますよね。結論から言うと、単なる腰痛と内臓疾患で起こる腰痛は痛みの出現の仕方に違いがあることが多いです。
本記事では単なる腰痛と内蔵疾患で起こる腰痛の見分け方について解説します。
単なる腰痛と内臓疾患を見分けるポイントは?痛みの出方を確認することが大切
単なる腰痛と内臓疾患との見分け方のポイントは痛みの出現の仕方。具体的には以下のような違いがあることが多いです。
単なる腰痛 | 内臓疾患 | |
痛み | 動かすと痛い | 安静でも痛む |
単なる腰痛の場合、ほとんどが筋肉が原因。そのため、筋肉を動かすときのみ痛むことが多いです。
しかし、内蔵疾患の場合は異なります。安静にしていても腰の痛みが出現するケースも多く、単なる腰痛と見分ける上で重要なポイントです。
内蔵疾患別の見分け方を紹介
ここからは内蔵疾患ごとの痛みの特徴を紹介します。ここで紹介する内蔵疾患が以下のとおりです。
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- 子宮内膜症
- 尿路結石
- 卵管炎
- 膵臓がん
- 大腸がん
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ひとつずつ解説していきます。
子宮内膜症
子宮内膜症とは子宮にできるはずの内膜が他の部位にできてしまう病気の「ことを言います。子宮内膜症の痛みは個人差が大きいのが特徴。しかし、一般的には月経時に症状が強くなる傾向にあるようです。
腰の痛みに関しても月経時に強くなることが多いと言われています。月経時に腰痛がひどくなるのが続くようなら病院を受診しても良いかも知れません。
尿路結石
尿路結石とは、尿が通過するはずの管に体内でできた石が通過してしまう疾患のこと。
尿路結石で起こる痛みは非常に激しく、単なる腰痛と間違えることはありません。尿路結石で感じる痛みを疝痛発作と言いますが、「人生で感じる痛みの中で最も痛い」と言われるほどです。
卵管炎
卵管炎とは、細菌感染などによって起こる卵管の炎症のこと。
腰の痛みが起こることもありますが、より特徴的なのは発熱。卵管が炎症しているため、発熱し、腰よりも下腹部に強い痛みを伴うことが多いとされています。
膵臓がん
膵臓がんが発生すると腰痛が出現することがあります。それ以外には食欲不振や腹痛、腹部膨満感などが起こることも。
しかし、それらの症状が膵臓がん以外でも発生することがあるため、症状だけで膵臓がんと判断することは困難と言われています。
大腸がん
大腸がんの場合は腰痛が起こることもありますが、それ以外の症状が出現する方が一般的です。具体的には便秘や下痢を繰り返したり、腹痛、貧血、原因不明の体重減少など。
そのため、腰痛以外にもこれの症状が出た際には念の為注意が必要です。
単なる腰痛と内臓疾患の見分け方についてまとめ
単なる腰痛と内蔵疾患の見分け方は「動かして痛い」か「安静にしてても痛い」かが一つのポイント。また、それぞれの疾患によって腰痛の症状が出ることもあり、総合的な判断が求められます。
しかし、一般の方がこれらの疾患を正確に見分けるのは困難であり、原因を特定したい場合が専門家のアドバイスを仰ぐことをおすすめします。