「この腰痛ってもしかして癌・・・?」「ただの腰痛と癌ってどう見分ければいいんだろう?」
いつもは腰痛なんて感じないていないのに、急に痛みを感じると不安になりますよね。癌が増えてきているというニュースを耳にすることも多く、「もしかしたら」と恐くなってしまう気持ちはとてもわかります。
結論から言うと、癌の初期症状に腰痛が起こることもあり、そこから癌の発見に至ったというケースがあります。
しかし、全ての初期症状で腰痛が起こるわけではなく、発生率は高くありません。また、腰痛を癌と疑って病院を受診したとしても、ほとんどが癌ではないようです。
本記事では、腰痛と癌の見分け方について詳しく解説していきます。代表的な癌の初期症状に関しても、記事の後半で触れているため、ぜひご覧ください。
普通の腰痛と癌を見分けるための3つのポイント
普通の腰痛と癌を見分けるためのポイントは以下の3つです。
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- 安静にしていても痛い
- 胃のムカムカ
- 体重が減ってくる
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ひとつずつ解説していきましょう。
安静にしていても痛い
じっとしているのに腰が痛む場合、癌である可能性があります。
ただの腰痛は、基本的には安静にしていれば痛みがないことがほとんど。なぜなら、ただの腰痛は筋肉が緊張したり、細かな傷がついたりして痛むため、動きに伴って症状がでるからです。
そのため、何もしていないのに痛む場合は癌の可能性が疑われます。
しかし、坐骨神経痛を発症している場合、安静にしているにもかかわらず痛みや痺れが出ることも。そのため、安静状態で痛みがあるからと言って、必ずしも癌というわけではありません。
心配な場合、病院への受診を勧めますが、癌である可能性がかなり低いと言うことを覚えておきましょう。
胃のムカムカ
腰痛と合わせて胃の不快感や胸やけがある場合、胃癌の可能性があります。
胃癌が進行すると、食べ物の通過性が悪くなり、慢性的な食欲不振や吐き気が起こりやすくなるため、胃がムカムカするなどの不快感が起きていることもあるからです。
胃癌には初期症状がほとんどありません。気が付いた頃には進行した癌が転移し、腰の周りに痛みを引き起こしている可能性も。
胃のムカムカと腰痛が同時に起こるようなら、念のため早めに病院に病院を受診しましょう。
体重が減ってくる
ダイエットをしていないのに体重がどんどん減ってきて、同時に腰痛も感じたら直腸癌の疑いを。体重が減少するのは、癌細胞が体のエネルギーを奪うからであり、癌がかなり進行している可能性も考えられます。
また、体重の減少は直腸癌でなくても起こります。そのため、不自然な体重減少が起こったら必ず病院を受診しましょう。
腰が痛くなるがんはある?腰痛が発生するがん5選
ここでは腰痛が発生する代表的な癌の初期症状について解説します。以下の表をご覧ください。
腰痛 | 初期症状 | |
胃癌 | 起こることもある | 腹痛、胃のムカムカ、食欲不振 |
肝臓癌 | 非常にまれに起こる | ほとんどない |
すい臓癌 | 進行したのち起こることも | ほとんどない |
卵巣癌 | 起こることもある | 腹痛、骨盤の痛み、膨満感など |
大腸癌 | 起こることもある | 腹痛、下痢、便秘など |
上記5つの癌は腰痛を引き起こす可能性があるもの。しかし、初期症状で、腰痛が起こることは非常に少なく、ほとんどがある程度進行した状態です。
逆を返せば、腰痛になったとしても癌である可能性は低いということ。心配な場合、病院を受診することをお勧めしますが、不安になりすぎる必要もありません。
腰痛とがんの見分け方についてまとめ
いつもなら起こらない腰痛を感じ、不安になることもあるでしょう。しかし、癌によって腰痛が起こることは非常に少ないため不安を感じすぎる必要はありません。
ほとんどの場合、腰痛は筋肉や神経が原因です。心配をし過ぎず、冷静な判断で行動しましょう。