睡眠中の寝汗は、ときに自律神経が乱れてしまっていることがあります。
しかし、寝汗をかいてしまう原因は自律神経以外にも複数あり、自分にあてはまる原因を探すこと必要です。
本記事では、寝汗と自律神経の関係だけでなく、それ以外の原因についても解説しています。
ぜひ、ご覧ください。
寝汗をかくのは異常?実は誰しも睡眠中は寝汗をかいてしまう
寝汗をかくのは自然な生理現象であり、決して異常なことではありません。なぜなら、人は深く眠るために寝汗をかいて体温を下げる必要があるからです。
人が活動する昼間は脳の温度を高く保ち、心身を休める夜間は脳を冷やし入眠に備えていきます。その過程で汗をかいて熱放散を行ない、深い睡眠へと導き心身を休めていくのです。そのため、汗をかくことは睡眠に必要な現象であり、健康な成人では一晩にコップ1杯程の汗をかくと言われています。
しかし、どう考えてもコップ一杯程度の寝汗ではない場合は、何らかの異常な原因があると考えられます。
大量に寝汗をかいてしまう代表的な3つの原因
大量に寝汗をかいてしまう代表的な原因は以下の通りです。
- 自律神経の乱れ
- アルコールの飲みすぎ
- 夜間低血糖
ひとつずつ解説していきます。
自律神経の乱れ
自律神経の乱れにより酷い寝汗をかく場合があります。なぜなら過度なストレスを受けると自律神経が乱れてしまい、交感神経と副交感神経の切り替えが出来なくなってしまうからです。その結果、体温調整がうまくいかず酷い寝汗につながるからです。
現代社会ではストレスを感じながら生活することがとても多く自律神経が乱れてしまう原因は無数に存在します。そのストレスを放置し、我慢する生活を送っていると様々な症状として体に表れてくることがあり、酷い寝汗もその中の一つの症状として知られています。
アルコールの飲みすぎ
飲みすぎたアルコールを体外に排出するために酷い寝汗をかく場合があります。なぜなら、アルコールは体内で分解されたあと、汗や呼気、尿として体外に排出するからです。
アルコールを飲むとアセトアルデヒドという有害物質が発生することが知られています。有害物質であるアセトアルデヒドを肝臓でなどで処理を受け、最終的に水と二酸化炭素に分解し体外に排出されるのです。
飲酒量が多いと体外に排出しなければいけない水分も増えるため、酷い寝汗になってしまう可能性があります。
また、アルコールには利尿作用があるので寝汗などによって、体外に水分が排出された結果、脱水症状になってしまうことも。そのため、アルコールを飲んだ後はしっかりと水分を摂取することが必要です。
夜間低血糖
睡眠時の血糖値の急降下が酷い寝汗を招く可能性があります。急降下してしまった血糖値を正常な範囲に戻す際に、交感神経を優位する必要があり、その過程で汗を大量にかいてしまうのです。
健康な人でも寝る前に糖質を沢山含んだ食品を摂ると睡眠時に血糖値が急降下してしまう場合があります。急降下した血糖値を上げるためにアドレナリンやコルチゾールという興奮作用があるホルモンを分泌し、副交感神経から交感神経に変えてしまいます。
そのため、寝汗をかくだけでなく睡眠中の疲労回復や細胞の修復がうまく行なわれないといったことも起こってしまうのです。
睡眠前に食べるならタンパク質と脂質を程よく含み、糖質の少ない食べ物がおすすめ。例えば、チーズやナッツ、ホットミルクなどです。他に様々なものがありますが、基本的にお菓子やスイーツなど糖質が多く含まれる食べ物を摂取しないように気を付けることが大切です。
まとめ
寝汗は誰しも起こる正常な生理現象です。しかし、酷い寝汗をかくときは他の原因が考えられます。
ストレスや寝る前の飲食が関係していることが多いので一度確認をしてみることが大切です。大量の寝汗をかいてしまっているということは、睡眠中にうまく自律神経が機能していないということ。
健康上好ましくないので、改善することが必要です。