「最近、自律神経が乱れている気がする…」
「首こりと自律神経って関係あるの?」
デスクワークや長時間のなれない姿勢などによって、首こりになってしまう方は多いですよね。結論から言ってしまうと、首こりが起こってしまうと自律神経は乱れやすくなります。
その結果、体全体の不調にも繋がってしまいつらい症状に悩まされてしまうことも…。今回は首こりと自律神経の関係に注目し、首こりの原因や予防法を紹介していきます。ぜひ、ご覧ください。
首こりと自律神経の関係
首がこることによって自律神経が乱れる可能性があります。なぜなら自律神経の一種である副交感神経が首から出ているため、筋肉が緊張することによって圧迫されることがあるからです。
自律神経とは交感神経と副交感神経に分類され、背骨の間を通過して体の様々な場所に分布しています。首からも自律神経が出ており、心と体を活発にしたり休ませたりを指示する司令塔の役割を果たしています。
そのため、首こりによって自律神経の機能が圧迫されると副交感神経が上手に機能しなくなってしまい、その結果自律神経を乱してしまうのです。
首こりになってしまう原因
首こりになってしまう原因はいくつかありますが、代表的なのは以下の通りです。
- 同じ姿勢で長時間の作業を行なう(パソコン・スマホ)
- ストレス
- まくらが合っていない
ひとつずつ解説していきます。
同じ姿勢で長時間の作業を行なう(パソコン・スマホ)
長時間同じ姿勢でいることによって血流が悪くなり首こりが発生します。なぜなら頭部は成人の体で体重の10%程あると言われており、頭を支える首には大きな負担がかかるからです。
スマホやパソコンの画面を見続ける姿勢では頭部が斜め下に傾いた状態で長時間を過ごしてしまうため首に過度な負担がかかります。
そのため、血流が悪化し首こりが発生します。
ストレス
ストレスを感じると緊張により首こりが慢性化する可能性があります。ストレスを感じることによって、交感神経が優位になってしまい筋肉が緊張してしまうからです。
仕事や家庭でストレスが常にかかっていたり、あるいは体の痛みや不快な症状を継続的に感じたりすると交感神経が優位になりやすくなります。交感神経の働きが優位になってしまうと、体がうまくリラックスできず首周りの筋肉が硬くなってしまうのです。
一時的なストレスであれば問題ありませんが、長期間ストレスにさらされてしまうと首こりが慢性化してしまう可能性があるので注意が必要です。
まくらがあっていない
寝返りがしづらい枕を使用していると首こりになってしまうことがあります。まくらが自分の首に合っていないと、睡眠中常に同じ部位に負担がかかり続けてしまうからです。
朝起きて首コリが辛いという方は枕を変えてみるのも一つの有効な手段になるでしょう。
首こりの予防法
ここからは首こりの予防法を3つ紹介します。どの方法も比較的行ないやすい予防であるため、実践しやすいものから行なってみましょう。
首を冷やさない
夏場の就寝時やエアコンが効いた室内では首や肩が冷えやすいので注意が必要です。エアコンの冷たい空気によって、筋肉が緊張してしまい首コリが悪化する恐れがあります。
そのため、睡眠時の体温は1.5℃下がると言われているため、就寝時は首周りや肩を露出しない服装を心がけるのが良いでしょう。また、エアコンの下ではカーディガンやストールなどで首や肩を冷やさないようにすることが大切です。
しっかりお風呂で温まる
首こりによって活発になりすぎてしまった交感神経を休ませるためには入浴も効果的です。
自律神経を整えるためには38℃~40℃のぬるめのお湯にゆっくりと20分くらいかけて入浴するのが良いでしょう。
水の浮力によって筋肉への負担が少なくなるだけでなく、温熱効果によって血液循環の改善が期待できます。
まくらを変えてみる
首に負担をかけないためには寝返りが打ちやすい枕で睡眠をとることが大切です。体のサイズに合っていて寝返りが打ちやすい硬さの枕を選ぶといいでしょう。
しかし、自分に合っているまくらを見つけるのは意外と大変です。見つけるコツがひとつあるとすれば「値段が高い枕にこだわらないこと」です。
高額な枕だからといって自分の体に合っている保証はありません。中にはいろいろ試した結果、座布団を折りたたんだ方が楽だという方もいました。
枕は値段ではなく、寝やすいかどうかを基準に選んだほうが満足する可能性が高いと言えるでしょう。
まとめ
首こりと自律神経には深い関係があります。ストレスを感じると交感神経が活発になり首の筋肉が休まらなくなるので注意が必要です。
また、長時間の同じ姿勢は首こりを誘発し悪化させる可能性があることから、デスクワークや就寝時には対応策が必要です。