自律神経が乱れてしまうとめまいになりやすいことが知られています。自律神経には様々な機能があるため、体全体に影響が及んでしまうからです。
この記事では、自律神経とめまいの関係について詳しく解説していきます。また、記事の後半では自律神経の乱れ以外の代表的なめまいの原因についても触れています。
ぜひ、ご覧ください。
めまいと自律神経の関係
自律神経が乱れるとめまいを発症してしまう可能性があります。なぜなら、自律神経が乱れることによってバランス感覚や体のコントロールなど様々な要素に影響が出てしまう可能性があるからです。
自律神経が乱れることによって感じる症状は人によって大きく異なり、同時に複数の症状が現れる場合もあれば次々に症状が変化していくこともあります。
めまいも多彩に現れる症状の一つです。
自律神経の乱れは生活習慣からくることもありますが、体質・ストレス反応・精神症状などからくる場合もあります。めまいが起こった際には、自律神経が関係している可能性も疑いましょう。
めまいの代表的な原因
めまいにはいくつもの原因がありますが、一般的に知られているものには以下のようなものがあります。
- メニエール病
- 良性発作性頭位めまい症
- 脳卒中
ちなみに脳卒中はめまいの原因の中では可能性が高いものではありません。ただ、知っておいた方が良いと思い項目の中に入れさせて頂きました。
では、一つずつ解説していきます。
メニエール病
メニエール病では発作的に強い回転性のめまいが起こります。原因としては三半規管に含まれる水分が増加するからと言われています。
メニエール病で起こる発作的なめまいは数分~数時間続き、点滴や服薬により一旦は改善しますがその発作は繰り返し起こることが多いです。
また、発作を繰り返す度に難聴が進行することもあります。そのため、突発性難聴と症状が良く似ているケースも。
難聴の進行を防ぐためにも発作を予防していくことが大切です。
回転性のめまいは吐き気がでることも多く日常生活に支障をきたす可能性もあるので、早めに耳鼻咽喉科専門医の受診をお勧めします。
良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症はメニエール病の症状とよく似ており回転性のめまいが起こります。メニエール病との違いは、めまいの持続時間が比較的短いこと。めまいの頻度自体は多いものの20秒程度で自然におさまるのが特徴です。
頭を動かしたときの重力に対する位置の変化によって一過性のめまいが生じます。その原因は多岐に渡り、内耳障害や更年期障害が原因となっている場合もあれば過労や睡眠不足、飲酒が原因になることも。
頭を急に動かす行為を避けることによって予防ができますが、逆にめまいが起こる動作を自発的に繰り返すと改善される可能性もあります。
脳卒中
脳卒中によって、平衡感覚を司る脳の部位に障害が起きた場合、めまいが発症することがあります。
めまい出現の仕方は梗塞や出血が生じた場所によって異なります。強い回転性のめまいが起こることもあれば、横に揺れるようなめまいが起こることも。
比較的軽度の脳梗塞による初期症状で起こる場合が多いため、重篤になる前に早急に病院を受診することが大切です。
まとめ
本記事で紹介したようにめまいは多岐に渡る原因があり、生活習慣やストレス・内耳・脳卒中などが考えられます。
一時的なものでは良性発作性頭位めまい症があり、その場合あまり心配は要りません。しかし、脳卒中でも同じような症状がでる場合もあります。命に関わる病気の前兆である可能性もあるため一度病院を受診してみることが大切です。