多くの女性が悩まされている症状のひとつである「めまい」
めまいと一言でいっても感じ方は人それぞれで、原因も人それぞれです。
いずれにしても日常生活でめまいが頻繁に起きる場合には、身体から何かしらのサインが送られてきていると認識することが大切。
頻繁に起きているからといって慣れてしまい軽視することが一番良くないうえに危険なことです。
今回はそんな女性に起きるめまいについて詳しくご説明していきます。是非参考にされてみて下さい。
代表的なめまいの原因
良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症とは、頭の位置が変わるとき(起床時など)に耳の中にある「耳石」という砂のようなカルシウム結晶が何らかの理由で剥がれおちてしまい「半規管」という平衡感覚を司る場所に入り込んでしまうことが原因で起こる症状です。
主な症状・特徴として
- 一過性で長時間続くことはない
- 回るような回転性めまい
- まれに吐き気などをもよおす場合がある
- 耳が聞こえづらくなることはない
良性発作性頭位めまい症は特定的な原因は明らかにされていませんが、特に更年期以降の女性に多いことから加齢による原因が最も有力視されています。
他にも長時間同じ姿勢で居ることや、中耳炎・頭の怪我などによる耳石が剝がれおちてしまう可能性もあるとされています。
起立性低血圧
起立性低血圧とは、座ったり・寝ている状態から立ち上がろうとした時に血圧が急激に下がってしまい脳への酸素供給が間に合わないことで、めまいやふらつきが起こる症状です。
貧血・立ち眩みなどと呼ばれることもあります。
主な症状・特徴として
- めまい・ふらつき
- 目の前が真っ暗になる
- 冷や汗
- これらの症状は一過性で長時間続くことはない
起立性低血圧の症状は一時的に血圧が下がることにより起こるもので長時間続くことは考えにくいです。
もしこれらの症状が長時間続く場合は何か他の病気が考えられますので医療機関を受診しましょう。
起立性低血圧を予防するには月並みの内容にはなりますが、正しい生活習慣に尽きます。
毎日同じリズムで生活し、暴飲暴食を避け、適度な運動をしましょう。
また起床時などは急激に起き上がることは避け、少し時間を掛け身体を軽く動かしながらゆっくりと立ち上がることをおすすめします。
更年期障害
更年期障害とは女性ホルモンの乱れにより自律神経のバランスが悪くなることで様々な症状が出てしまう病気です。
そんな更年期障害では血圧が安定しなくなることがあり、特に更年期障害の初期に、めまいを引き起こしてしまうことがあります。
更年期障害の症状は様々ですが代表的なものでは。
- めまい
- 熱感
- イライラ
- むくみ
- 関節の痛み
- 頭痛、肩こり
などがあります。
もしめまいの他にも以上のような症状が併せて出ている場合には更年期障害の可能性があります。一度お近くの医療機関を受診し相談してみることをおすすめします。
メニエール病
メニエール病とは耳の中の内耳という場所にリンパ液が過剰にたまってしまうことにより、平衡感覚や聴力などに影響が出てしまう病気です。
特に30~50代の女性に多いと言われていますが男性に起こることもあります。
主な症状・特徴は
- 回るような感覚の回転性めまい
- 嘔吐
- 耳鳴り、難聴
などが代表的な症状になります。良性発作性頭位めまいなどと違う点は、メニエール病は耳鳴りやめまいなどを起こす場合があります。
また、めまいが起こらないメニエール病もあり(蝸牛型メニエール病)耳痛や嘔吐などの症状が出る場合もあります。
メニエール病も特定的な原因というものは明らかにされていませんが、生活習慣を正すことが大切で、特に喫煙やカフェイン等の過剰摂取は危険因子とされています。
まとめ
めまいと言っても様々な種類があることはご理解頂けたかと思います。
他の病気と違い、めまいに関してはまだまだはっきりと解明されていない部分も多く特定的な原因が分からないこともあります。
しかし、まずはご自身の生活習慣を見直してみましょう!
特定的な原因が解明されていないということは、日常生活の何気ないことが原因となっている可能性があるということです。
特に、長い間原因不明のめまいに悩まされている人ほど難しく考えるようになってしまいます。
まずは原点回帰。ご自身の日常生活をしっかりと見なし規則正しい生活を送ることがめまい改善の一番の近道かもしれません。