「このしびれもしかして椎間板ヘルニアかな…」
下半身のしびれがでる疾患といえば椎間板ヘルニアが有名です。国内には100万人を超える患者さんがいることを考えれば、誰がなってもおかしくない疾患でしょう。
この記事では腰椎椎間板ヘルニアの初期症状について解説していきます。ぜひ、ご覧ください。
腰椎椎間板ヘルニアの初期症状
腰椎椎間板ヘルニアの一般的な初期症状は腰痛や下半身の軽い痺れです。
しかし、これらの症状は他の疾患でも見られるものであり初期の段階で「椎間板ヘルニアだ」と気がつくことがかなり難しいでしょう。
お尻の筋肉が緊張しても同様の症状が起こることもありますし、背骨に異常があっても起こります。
そのため、正確な診断は整形外科の検査を受ける必要があります。
「もしかしたら椎間板ヘルニアかも…」と思ったら病院を受診してみましょう。
腰椎椎間板ヘルニアには2種類のタイプがある
腰椎椎間板ヘルニアには大きくわけて2つの種類があります。それは「神経根型」と「馬尾型」です。
それぞれで症状が異なるため解説していきます。
神経根型
神経根型は名前の通り神経の根元がヘルニアによって圧迫されている状態を指します。
脊髄から分かれた神経は木の枝のような体のあちこちへ分布しています。脊髄を木の幹の例えるなた、神経(末梢神経)は枝です。
神経根型では腰痛や片側の足に痛みが起こるのが特徴。症状は辛いものの、危険度は低いこと手術にならないケースがほとんどです。
馬尾型
馬尾とは、神経の束のことで馬の尻尾のように見えることからその名前がつきました。この馬尾部分を圧迫してしまうことを馬尾型と言います。
ここには排尿や排泄に関わる神経が存在します。
そのため、馬尾神経を圧迫してしまうと、尿漏れや頻尿などの排泄障害が起こってしまう可能性があるのです。
更に進行していくと歩くことが困難になったり、寝たきりになったりすることも。
神経根型に比べて危険度が高いとされており、適切な処置が必要です。
あなたは神経根型?馬尾型?症状でわかる簡単チェック法
簡易的なチェック法ですが、1つでも当てはまれば危険度が高いとされる馬尾型の椎間板ヘルニアの可能性があります。
そ1つも当てはまらないのであれば危険度が比較的低い神経根型の可能性がたかいです。
ご自身の状況を確認していきましょう。
- 症状が両足にある
- 両足の裏面に症状がある
- お尻周辺にほてりがある
- 歩くと尿が出そうになる
上記のような症状が1週間以上出続けた場合、早めに専門医を受診することをおすすめします。
まとめ
椎間板ヘルニアの初期症状は腰痛や軽い痺れですが、他の疾患でも同様の症状が起こるため見極めが難しいことが知られています。
自分で判断するのでなく、整形外科などを受診し検査してもらうことが大切ですよ。
椎間板ヘルニアは再発が多い疾患でもあるため、根本からの治療が必要な疾患です。
仕事や日常生活への影響も出やすいので、専門医に診てもらいできるだけ早めに対処していくようにしましょう。