腰痛を引き起こす疾患の中でもしびれを伴う厄介なものが腰椎椎間板ヘルニアです。
しびれが強いと日常生活や仕事にも大きな影響を与えてしまうので、できるだけ早く治したいですよね。
腰椎椎間板ヘルニア=リハビリというイメージがついている方も多いかもしれませんが、実は自然治癒に治るケースがあるのをご存知でしょうか?
椎間板ヘルニアになってしまった方の中に
この記事では、
- 自然治癒するケース
- 手術が必要になるケース
について詳しい解説していきます。ぜひ、ご覧ください。
腰椎椎間板ヘルニアってなに?
腰椎椎間板ヘルニアとは、腰骨の間にある椎間板(クッションのようなもの)が破れてしまい中の組織が飛び出してしまった状態。
飛び出した組織は神経を圧迫し、それによって痛みやしびれが出てしまうと言われています。
日本では100万人以上が椎間板ヘルニアになっていると報告されており、多くの方が足のしびれや腰痛に悩まされています。
しかし、その症状はしびれや痛みがあるけど日常生活は問題ないというレベルから、手術をしないと辛すぎというレベルまで様々です。
椎間板ヘルニアは勝手に治る?実は自然に良くなるケースも存在します
実は腰椎椎間板ヘルニアの中には自然に治るものも存在します。
しかし、全ての腰椎椎間板ヘルニアが自然に治るかというとそうではありません。腰椎椎間板ヘルニアの中にはいくつかの種類があり、自然に治りづらいものもあれば、比較的自然に治りやすいものもあるのです。
より具体的な話をすると、あるパターンの腰椎椎間板ヘルニアでは70%が自然治癒すると言われています。期間でいうと3ヶ月程度で自然治癒するケースが多いようですね。
一方、別のパターンの腰椎椎間板ヘルニアではわずか30%しか自然治癒しないという研究結果も。半年たっても状態が全く変わらなかったということもあり得るようです。
自然治癒するというには紛れもない事実ですが、かといって全ての腰椎椎間板ヘルニアがそうかと言えばそんなことはないというのが正しい回答です。
椎間板ヘルニアは治療しないでも大丈夫?
先程、「腰椎椎間板ヘルニアは自然治癒することがある」という解説をしました。
では、腰椎椎間板ヘルニアになったら自然に任せて治るのを待つのが良いのでしょうか?
結論からいうと自然に任せて治るもを待つのは避けたほうが良いでしょう。
なぜなら、あなたが抱えている腰椎椎間板ヘルニアが自然治癒する確率の高いものなのかの見極めが非常に難しいからです。症状から推測することは専門医でも難しく、正確な診断には画像検査が必須になります。
そのため、自然治癒を期待して待っていると最悪の場合症状が悪化することもあるのです。
症状を放置したまま長期間過ごしてしまと、症状が体に染み付いてしまうばかりか、体全体のバランスが崩れてしまい治りづらくなってしまいます。
そうなる前にできるだけ早い段階で腰椎椎間板ヘルニアの治療を行うのが良いでしょう。
まとめ
椎間板ヘルニアは誰にでも起こりえるありふれた疾患です。特に30〜50代に起こりやすく、仕事や日常生活に大きな支障をきたしてしまうこともあるでしょう。
腰椎椎間板ヘルニアになると「一生症状と付き合わなくてはいけないのかな…」と不安になってしまいますが、そんなことはありません。
自然治癒するケースもありますし、治療によって元の生活に戻る方も非常に多いです。
繰り返しになりますが、椎間板ヘルニアかなと思ったら早期の治療をおすすめします。放置して治ることもありますが、症状悪化の可能性もありリスクは高いと思っておきましょう。
ちなみに当院でも腰椎椎間板ヘルニアの治療を行なっています。体のバランスを整えて、症状が出づらい体にしていきます。
お気軽にご相談ください。