肩こり

寝不足と肩こりの関係は?寝不足への対策と肩こりの影響について

寝ている女性

睡眠不足に陥ると体に様々な影響が出るようになります。一見、肩こりとは関係がないように思えますが、寝不足が続くと体に不調が現れるようになります。

よく、昔は平気だった、若い頃は3~4時間の睡眠で平気だったという人もいますよね。しかし年齢に応じて適切な睡眠時間をとらなければ長期的な寝不足は確実に体を蝕みます。

本記事では寝不足と肩こりの関係、寝不足の解消法や快眠方法までご紹介しています。

肩こりと寝不足の関係とは?寝不足が引き越す3つのトラブル

最近では寝不足のことを『睡眠負債』などと表現するようになりました。

睡眠負債とは睡眠不足が蓄積されることにより心や体に悪影響を及ぼす状態のことです。肩こりも例外ではなく、睡眠不足によって引き起こされることがあります。その原因は寝不足によりストレスが生まれ、筋肉に緊張が起こるからです。

そこでこの項目では寝不足が引き起こす3つのトラブルについてまとめています。

ストレスが増加し、筋肉が緊張しやすくなる

寝不足になると脳が酸欠状態になってしまいます。そうすると体がストレスを感じるようになるのです。人はストレスを感じると頭や首周りの筋肉が過剰に緊張し、それが肩こりに繋がります。体質にもよりますが、酷い時には頭痛や吐き気、めまいがすることも。

このような寝不足の状態が続くと体への影響はもちろん、脳がきちんと機能しないので記憶力・思考力の低下、それに伴い小さなミスが続く他重大な事故を引き起こしかねません。

寝不足は自分でも自覚しやすいので、睡眠不足を感じたらリラックスしてゆっくりとした休息をとることが大事です。

新陳代謝が低下し、体がうまく回復しなくなる

十分ではない睡眠時間だと体内の新陳代謝や消化器系の機能をうまく維持することができなくなります。新陳代謝が低下するとカロリーを消費できにくくなり、体重増加や肥満に繋がります。

寝不足の悪影響はそれだけではありません。肌荒れもその一つで、睡眠により傷付いた細胞が修復されるはずが寝不足によって修復不可能な状態になり肌荒れが続きます。

また、私たちの体は日々の生活の中でウイルスや細菌に晒されています。病気にならないためにそれらの病原体に負けない体づくりをしなければなりません。しかしそれも睡眠不足が続けば免疫力の低下を招き、かなわなくなってしまいます。

このように体の機能が低下してしまうのも睡眠不足の特徴です。ストレスなどの精神的な影響だけでなく、病気まで招いてしまうため寝不足は大敵なのです。

自律神経が乱れ、体調が整いづらくなる

自律神経には交感神経と副交感神経があります。人間が活動する日中には交感神経が活発になり、心や体を休めるべき時間である夜間には副交感神経が優位に働きます。

この二つの神経がバランスを保つことで精神が安定するのです。しかし、寝不足が続くと交感神経が優位な時間が続き、常に心身が興奮した状態となります。

つまり、二つの神経のバランスが崩れた状態ですね。こうなってしまうと自律神経失調症を引き起こし、体調が整いづらくなります。自律神経が乱れてしまうと頭痛・耳鳴り・疲れ目・動悸・息切れなど心身に起きる不調は書ききれないほど多岐に渡り起こるようになります。

このような状態にならないためにも、取り返しのつく内に睡眠不足の解消を行いましょう。

寝不足を解消する方法は?睡眠時間と快眠法について

寝不足を解消するには良質な睡眠が必要となります。もちろん寝不足と一言で言っても眠りたいのに寝る時間がない寝不足もあれば、眠りたいのに眠れない不眠症もあります。

また、年齢に応じて必要な睡眠時間も変わっていくというのはご存知でしょうか?高齢になれば若い頃とは違い昼間の活動時間が減るので当然睡眠時間は減少するというものです。

ここでは快適な眠りを実現するための方法をいくつかご紹介します。不眠症気味の方も自分に合った入眠方法を知ることで睡眠不足の解消を図りましょう。

78時間は眠るように工夫をしよう

厚生労働省が推奨する年代ごとの睡眠時間というものがあります。

赤ん坊の頃から10代前半までは8時間以上、25歳に近い年齢では7時間、45歳では6時間半、65歳では6時間となっています。特に働き盛りの年代は疲労を回復し仕事の効率を高め、ミスを減らすため毎日の睡眠時間は十分確保するようにすすめられています。このことから78時間は眠るようにすれば仕事をする上でも、日常生活を送る上でも問題なく活動していけるとかと思います。

高齢になってくると活動量が減ってくるため必要な睡眠時間が減っていきます。それでも若い頃のように長時間睡眠を得ようとすることで、寝付くのが遅くなり熟睡感が得られなくなる場合があります。自分の年齢に合った睡眠時間の中でぐっすりと就寝できるように工夫をしましょう。

快適な室温(1621℃)に設定し、良質な睡眠をとる

良質な睡眠のためには快適な睡眠環境を整えることも大事です。元々人が裸になって快適に眠れる室温は29℃だそう。ですが日本には季節の移り変わりという四季がありますし、外気温で室内温度も変化するのでその温度をキープするというのは難しいものです。そのため夏は2628℃、冬は1621℃を目安に室温を保つと快適な睡眠がとれます。

湿度は季節を問わず50%が理想です。

夏は気温も湿度も高く寝苦しく、冬は寝具も冷え切ってしまい寝付きが悪くなってしまいます。可能であれば寝室に入る時間に季節に合わせて冷暖房器具にて上記の温度に合わせておくと入眠までがスムーズに行えると思います。

寝だめはNG?土日に寝過ぎてもマイナスになってしまう

寝不足が続くと睡眠負債が溜まるというのは先述しましたが、平日に寝不足なら週末に寝だめをすれば良いのではと考える方も多いのではないでしょうか。確かに週末に昼過ぎや夕方まで眠っていれば睡眠不足は解消されるでしょう。

しかし、ながらそれでは日中活動し、夜間はしっかりとした睡眠をとるというバランスが崩れてしまいます。

そうするとこれが平日の睡眠にも影響してくるのです。ですから土日こそ早寝早起きが必要であると言えます。休みだから眠たくなるという場合は20分程度の昼寝であれば夜間睡眠に影響がないと言われていますのでこちらで対処するとよいでしょう。

週末に寝だめするからと平日の睡眠をおろそかにするよりも普段からの睡眠習慣を大切にしましょう。

寝具の見直しは?マットレスの硬さや枕も高さも再確認しよう

どんなに快適な環境が整っても寝具が体に合わなければ良質な睡眠には繋がりません。

柔らかすぎるマットレスでは体が沈む。枕が高すぎて頭の置く位置が安定しない。体の上に掛ける布団が重すぎる。これら全て寝付きが悪い、起きてからも疲れが取れない、寝苦しい、など睡眠の質を下げる原因となります。

こういった場合硬めのマットレスに変更してみる、枕の高さの調節をするなど寝具の見直しをおすすめします。現在では自分の体に合った寝具を選んでくれる専門店もありますのでこれらを利用するのもよいでしょう。

肩こりと寝不足の関係についてまとめ

寝不足による肩こりは睡眠時間が十分ではなくストレスが生じることで起きます。ストレスを感じると首や肩の周りの筋肉が緊張し、それが肩こりの原因となります。酷い症状の場合は肩こりだけでなく頭痛や吐き気をもよおす人も。

根本原因である寝不足を放置すれば自律神経が乱れ深刻な病を引き起こすこともあるので睡眠不足による体調不良を感じたら早めの対処をおすすめします。

寝不足解消には良質な睡眠をとることが必要です。睡眠をとると言っても寝だめは意味がなく、むしろ普段の睡眠の質を低下させます。

快眠に必要な環境と定期的な寝具の見直しを行い、普段から十分な睡眠をとることで寝不足を解消させましょう。

  • この記事を書いた人

鎌谷直也|柔道整復師

これまで整骨院に8年間所属し年間5000人以上の患者様への施術をとおして、たくさんの症状と向き合ってきました。整骨院での、複数店舗の院長や複数店舗の運営管理を経験した経験を生かし、一人一人にしっかり向き合い喜んでいただきたいと思い、東村山市にプライベートサロン「コツリバ」をオープンしました。 施術を通してお客様の一時的な痛みを直すだけでなく、根本的な改善を行い、 人生をよりよく楽しんだり、笑顔になっていただけることが何よりも喜びです。 今までどこへ行っても良くならなかった方、長く苦しんでいて諦めている方の力になりたいと思っています。ご縁に感謝いたします。 どうぞよろしくお願いいたします!!

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