ぎっくり腰（腰の強い痛み）と発熱が同時に起こった場合は病院を受診することをおすすめします。
脊椎に関連する病気もしくは内臓疾患の可能性があるからです。
この記事では、ぎっくり腰（腰の強い痛み）と発熱が起こる病気に関して詳しく解説しています。是非、ご覧ください。
ぎっくり腰＋発熱で疑われる病気
ぎっくり腰（腰の強い痛み）＋発熱で疑われる主な病気は
・転移性脊椎腫瘍
・感染性脊椎炎
です。基本的に強い腰の痛みが起こり、加えて発熱が起こるというのは普通ではなかなかありません。
一つずつ詳しく解説していきましょう。
転移性脊椎腫瘍
がんが腰椎へ転移すると発熱が起こり、腰や背中にぎっくり腰のような痛みが出現する可能性があります。
胃がんや肺がんなどが背骨に転移してできた腫瘍のことを「転移性脊椎腫瘍」と呼ばれます。
背骨に癌が転移してしまうと、だんだんと痛みが強くなり、じっとしていても痛みを感じることのが特徴です。ぎっくり腰と違う点は突発的な痛みであるのか、もしくはだんだんと痛くなるのかの違いです。
ぎっくり腰が突発的に、転移性脊椎腫瘍はだんだんと痛くなります。
ちなみにこの病は、がんを患ったことがある方に起こりやすいようです。特に肺がん、前立腺がん、乳がんなどは転移しやすいとのこと。
腰や背中に強い痛みを感じ、発熱もある場合は治療の選択肢を広げるためにもなるべく早く受診しましょう。
感染性脊椎炎
感染性脊椎炎は病原菌が脊椎に感染した状態のこと。
これは体内の免疫力が低下した時に起こりやすく、普段なら怖くないありふれた病原菌に感染することによって引き起こされます。
特に高齢者や糖尿病などの基礎疾患がある方は感染しやすく注意が必要です。腰椎や胸椎に感染することが多く、発熱し腰や背中に激痛が起こる場合があります。
体の至る所に感染するリスクがあるので一概に言えませんが、発熱と腰、背中の痛みが併発した場合は早めに受診しましょう。
すぐに病院へ行った方が良い場合はどんな時は？
基本的にぎっくり腰（腰の強い痛み）＋発熱が合った際には病院を受診することをおすすめします。
また、
・胃潰瘍
・尿路結石
・腹部解離性大動脈瘤
・急性膵炎
・前立腺がん
・子宮がん
などが起こっ祭には安静にしていても強い痛みがあったり、両足に麻痺やしびれ、脱力感や歩行障害が起こることもあります。また場合によっては、会陰部への違和感や排尿障害が出ることも。
腰痛が深刻な病気のサインになっている可能性があることを知っておきましょう。
病院は何科を受診すれば良い？
まずは整形外科を受診するのがおすすめです。
整形外科でレントゲンとMRIなどで骨に異常がないかどうかを検査すれば、治療の方針を検討することができます。
その後、整形外科で治療を継続するか、内科に行ったほうがどうかの指示を仰いでみましょう。
まとめ
ぎっくり腰（腰の強い痛み）＋発熱があった場合、ただの腰痛ではなく他の病気を発症している可能性がるので注意が必要です。
ぎっくり腰や発熱は数日経てばよくなることが殆どなため我慢してしまうこともあるかもしれませんが、同時に起こると命に係わる病気になっていることも考えられます。
早めの病院受診をおすすめします。
