姿勢が悪い、同じ体勢で長時間過ごす、など普段からの生活により歪みが生じると体への悪影響が見られるようになります。
多くは頭を支える首や肩にあらわれますが放っておくと全身のバランスにも影響を与える可能性も。
そこで本記事では具体的に以下のことを解説します。
- 肩のはりと歪みの関係
- 歪んでしまった体のセルフケア
ぜひ、ご覧ください。
肩こりと歪みは関係ある?体のバランスが崩れると筋肉が緊張しやすい
肩こりと歪みには関係があります。肩のハリは体の歪みや普段の姿勢によって引き起こされることがとても多いです。
猫背や反り腰などの悪い姿勢が癖になっている、パソコン画面やスマホを持って長時間同じ姿勢でいる、など身に覚えのある方、多いのではないでしょうか。
このように体に歪みが起こりバランスを崩すことで筋肉が緊張しコリや痛みが発生します。
体のバランスが保てなくなる代表が骨盤の歪み。骨盤は人間の上半身と下半身を支える重要な土台です。ここが歪んだままで日々を過ごすことにより、肩や首の周りの筋肉にも負担がかかり常に緊張状態となってしまいます。
硬く張った筋肉を解せば一時的な改善は見られます。しかし、骨盤の歪みによってバランスが崩れている場合には根本を解決しないことにはコリや痛みは解消されない傾向にあります。
肩こりと各部位との関係は?骨盤、頭がい骨、背骨について
肩のハリと聞くとその部位だけ異常があると思っている方がほとんどです。しかし、実際には体全体のバランスが崩れている場合がほとんど。
肩は筋肉を介し、背骨や骨盤、頭がい骨、下半身とも密接につながっています。そのため、どの部位が歪んでも肩に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
この項目では各部位に歪みが生じるとどのようになってしまうのかを解説します。
骨盤が歪むと身体の土台が崩れ、肩こりになりやすい
骨盤は体の土台になっていることからさまざまな影響を受けやすいといわれています。骨盤は日ごろの悪い姿勢や筋肉の低下、女性なら出産を経て歪むことも。
体の要である骨盤が歪むと体のバランスが崩れて体調不良を招きやすくなります。特に不調が現れやすいのは肩のハリで、骨盤の歪みにより首の後ろから肩にかけて広がる筋肉などがこわばりが発生。
肩のハリだけでなく頭痛や吐き気、上半身の重さを支えきれずに腰痛が起きてしまう場合もあります。
このように全身に渡り不調が出ることも珍しくありません。骨盤の歪みを感じる、姿勢が悪い、と思ったらストレッチや整体院にて施術をおこなのも良いでしょう。
背骨が歪む影響は?ストレートネックになりやすく大きな負担が
背骨は前後に緩やかなカーブを描いているのが特徴です。このカーブがあるため上下左右の運動、上体の曲げ伸ばしを可能にしています。
また歩行の際や走った際などに脳への衝撃を和らげるような働きもしています。
ところが前のめりの姿勢でパソコンを触ったりするとこの背骨のカーブが必要以上に曲がることとなり負担がかかるようになります。
これが背骨の歪みです。そして背骨が歪んだままで楽な姿勢を取ろうと骨盤が後傾した状態で椅子に座り続ければ当然そこにも負担がかかることになります。
その体勢で手元にあるスマホを見ればどうなるでしょうか。首の後ろから背骨に沿って伸びる骨や筋肉は下向きに真っ直ぐに引き伸ばされることになります。
その状態が慢性的に続けば損傷や炎症に繋がってしまいます。それがストレートネック。スマホの普及とともに患者数も増えたので『スマホ首』とも呼ばれる症状です。
スマホ首は目のかすみや頭痛なども同時に引き起こし、患者の中には小学生や中学生という低年齢の子どももいます。
頭がい骨も関係あるの?頭がい骨のバランスが崩れると調子を崩しやすい
人間の頭は約5㎏。この重さを細い首と背骨が支えています。そのため、頭の乗り方がずれてしまうと首や背骨、その周辺の筋肉への負担も増えてしまう傾向に。
それにより肩のハリや腰痛など全身に不調がでてくることも。
頭がい骨の歪みは生活習慣によって起こります。主な原因は足を組む、頬杖をつく、片方の手だけで荷物を持つ、片方の歯だけで物を噛む噛み癖などの習慣が頭がい骨を歪ませると言われています。
筋肉に一定方向のみ連続で負荷をかけることで歪みが起こるため、左右対称に均等に筋肉を使うことが重要。
現在は頭がい骨矯正を専門とする施術所もあります。体同様に頭がい骨も矯正することで全身にかかる負担を軽くすることが可能です。
体のゆがみはどこで治せばいいの?おすすめは接骨院と整体院
思い当たることはないのに体調不良だった場合、体の歪みが原因である場合があります。
セルフケアと合わせてプロの力も借りたい。ではそんな時体の歪みはどこで対処すればいいのでしょうか。ここでは接骨院・病院・整体までどのような特徴があるのかご紹介します。
接骨院では保険が適用にならないため注意が必要
ほねつぎとも呼ばれる接骨院では手技や療法を用いて治療に当たります。接骨院では国家資格者が施術にあたるため、保険が適用できるのが特徴です。
しかし、保険が適用できるのは急性の外傷=怪我だけ。つまり、慢性的な症状である肩のハリには保険は適用できないのです。
そのため肩のハリを施術する際は自費での対応になります。
病院で体のゆがみに対して治療はおこなわれない
病院の場合は主に痛みに対しての処置があるだけで、体の歪みに対して治療はおこなわれません。
例えば、体の歪みが原因で肩や腰に痛みが出て日常生活もままならないといった場合には痛み止めなどの処方、薬物による治療。更に激痛を伴い動かすことが出来ないという場合には患部に直接痛み止めの注射などを打って対処をします。
動きが悪いということであればリハビリなどの処置はしてくれます。
しかし、根本的解決策である体の歪みに対しての治療は病院では実施していません。痛みは一時的に解消されますが根治ではないため再び痛みやコリに悩まされる可能性も。
整体を選ぶ際は歪みが得意な店舗選ぼう
整体とは体の要である骨盤や背骨などの骨の歪みを矯正し、筋肉のコリや疲労を解消させ体のバランスを整えます。
手技により体全体を見てくれるのでまだ症状が出ていない自覚していない箇所を発見し、症状が出ないような施術をおこなってくれます。
体の歪みには整体が最も適しているように見えますが、注意しなければいけない点も。整体の種類も様々であり、リラクゼーション目的のマッサージから症状の根治治療まで店舗により得意分野が大きく異なります。
そのため、まずはネットや電話などでリサーチを行ってから通う整体を選ぶようにしましょう。
肩こりと歪みについての関係まとめ
体のバランスが崩れると背骨や骨盤にかかる負担が増え、肩のハリが起きます。血行促進やマッサージなどで肩こりの一時的な改善は見られますが、根本的な解決には至りません。
根治させるためには体の歪みを治すことが大事です。自分の症状に合った整体を探して正しい姿勢や生活習慣の見直しをおこなうのがよいでしょう。