少しずつ肩が痛くなり、肩こりだと思っていたけど、服が脱げないほどになってしまった…
そんな状態になってしまうと「普通の生活に戻れないのかな」と不安になりますよね。
結論から言うと、服が脱げないくらいの肩痛は、肩こりではなく「五十肩」の疑いがあります。五十肩は長引くことが多いので、早めの対策が大切。
また五十肩のほかにも、腱板損傷、石灰沈着性腱板炎の可能性も。
本記事では服が脱げなくなるほどの肩痛の原因や対策を紹介します。
服が脱げないほどの痛みの原因は?疑われる3つの疾患を紹介
肩が動かせず服が脱げなくなってしまうほどの痛みの原因は、主に3つ考えられます。
- 五十肩、四十肩(肩関節周囲炎)
- 腱板損傷
- 石灰沈着性腱板炎
五十肩・四十肩(肩関節周囲炎)
五十肩と四十肩は、名前は違うのですが、実は同じ病態を指します。正式名称は「肩関節周囲炎」で、中年以降に発生しやすい「原因不明の肩の炎症」です。
ピーク時には肩が動かせず、寝ているときも痛むまでになります。
▼初期
徐々に痛みが増してきて、肩が動かしづらくなる。
▼中期
痛みが強くなり、肩が動かせない。日中だけでなく、睡眠中も痛みが出るケースが多い。
▼後期
少しずつ痛みが治まりはじめ、肩が動かせるようになる。
五十肩は治癒するまでに半年~1年ほどかかります。長い人だと、1年半程度かかる場合もあります。
服が脱げなくなってしまうほどの肩の動かしづらさや痛みは、まず五十肩を疑いましょう。
腱板損傷
腱板損傷とは、肩のインナーマッスルを怪我してしまうこと。転倒するなどして、肩をなにかに強くぶつけてしまった場合に発生するケースが多くみられます。
肩の筋肉が傷ついているため、痛みがあり、肩をうまく動かすことができません。
転倒したり、肩をぶつけた後に強い痛みが出るようなら、腱板損傷の可能性があります。
石灰沈着性腱板炎
石灰沈着性腱板炎は、肩の深部にカルシウムが沈着してしまって炎症が起こり、痛みや動かしづらさといった症状があらわれます。
五十肩と似ていますが、レントゲンで五十肩か石灰沈着性腱板炎かわかります。
五十肩より発生する可能性が低く、40~50代女性に多くみられるのが特徴です。
服が脱げなくないほどの痛みはどうすれば良い?早めの病院受診がおすすめ
服が脱げないほど肩が動かしにくい・痛い場合、上記で紹介した3つの疾患の可能性が高いです。
しかしとくに五十肩と石灰沈着性腱板炎は症状が似ているため「これは五十肩だろう」「50代女性だから石灰沈着性腱板炎かしら」と自分で判断するのは難しいです。
まずは病院に行き、肩に強い痛みが生じている原因を医師に診断してもらうことが大切。
「五十肩は自然になおる」ともいわれますが、五十肩、石灰沈着性腱板炎、腱板損傷のいずれも、放置していると将来的に肩の動きが悪くなってしまうことも。
仕事や家事で忙しい方も、できるだけ早期に病院を受診しましょう。
服が脱げないほどの痛みについてまとめ
服が脱げなくないほどの肩痛は、肩こりではなく疾患の可能性があります。
- 五十肩、四十肩(肩関節周囲炎)
- 腱板損傷
- 石灰沈着性腱板炎
このうち一般的なものは五十肩。しかし自己判断は難しいので、病院で医師の診断を受けることが大切です。
3つの症状は対処・治療方法が違うので、自己流で間違ったケアをすると症状が悪化する可能性も。
ちなみに「五十肩と診断され、自然になおると言われたけれど痛い…」という場合、整体院もおすすめです。
整体院の特徴は、一人ひとりに対ししっかり時間をかけて、肩の症状に向き合った施術を実施していくこと。
早めに痛みを改善するために、自己判断ではなく専門家のもとで正しく対処しましょう。