感染予防のためにマスクが必需品になっている時代、マスク生活による「酸素不足」で頭痛に悩む人が増えています。
実は酸素が不足すると、頭の血管が拡張して頭痛につながってしまうのです。
また貧血の人も酸素不足・二酸化炭素過多による頭痛になりやすいです。
今回は酸素不足による頭痛のメカニズム・原因・予防法について解説します。
酸欠が頭痛につながるメカニズム
まずは酸素不足が頭痛につながるメカニズムについて説明します。
頭蓋には脳に酸素と栄養を送るための血管があります。酸素が少なくなると、脳に酸素を送ろうとして血管が開きます。この血管の拡張によって、神経が刺激されて頭痛が起こってしまうのです。
「酸素濃度が低い」「二酸化炭素の割合が高い」という状況では、脳の血管が拡張し、頭痛が起こりやすくなります。
日常生活で酸欠になってしまう原因は?
「酸欠で頭痛が起こる」と言われても、「日常生活で酸素不足になるの?」と思うかも知れませんね。
しかし実は今、マスク生活が原因の酸素不足などによって、頭痛に悩む人が増えています。
酸欠になってしまう原因としては、以下のようなものがあります。
- マスク生活
- 貧血
- 家や職場の環境
マスクをしていると息苦しさを感じますよね。そのため息を多く吸おうとして口呼吸になってしまう人が多いのですが、実は口呼吸では呼吸が浅くなりがち。呼吸が浅くなると肺の奥まで酸素がいきわたらず、酸素が不足します。
またマスクの中で呼吸をしているため「自分が吐いた息をすぐに吸う」という状態になります。二酸化炭素濃度が高い空気を取り入れてしまうため、二酸化炭素過多の状態になるのです。
また貧血気味の人も酸素不足になりやすいです。酸素を届ける役割を担っている「ヘモグロビン」が不足するのが貧血だからです。
また満員電車が狭い閉め切った部屋などでは酸素棒度が下がります。長期間酸素濃度が低い空間にいると、酸欠状態になります。
酸欠になると頭痛のほか、以下の症状も起こりやすくなります。
- 眠気
- 疲れやすい
- 集中力が散漫になる
- 目がかすむ
酸素不足による頭痛を予防・緩和する方法
酸素不足を予防するためにはどうしたらいいのでしょうか。予防法を紹介します。
・可能なときはマスクを外す
・深呼吸する
・運動する
・鉄分を摂る
・換気する
ソーシャルディスタンスを保てる場所・感染の心配がない場所では、マスクを外しましょう。呼吸しやすくなり、体の中の二酸化炭素濃度を下げることができます。
マスクの耳ゴムが原因で緊張性頭痛になる人もいるので、そのリスクを下げることに繋がりますよ。
深呼吸も効果的。仕事の合間などに深呼吸を10回程度行うと、酸素不足改善の助けになるはずです。
運動によって血流を改善したり、鉄分を取って貧血を改善するのも効果的です。
また適度に部屋の換気をすることを心がけてみてください。
まとめ
酸素不足になると頭の血管が拡張し、頭痛につながってしまいます。
「理由はわからないけど、何となく頭が痛い」という症状が続いているなら、酸素不足による頭痛かも知れません。
日常生活で酸素不足になってしまう原因としては「マスク生活」「貧血」「家や職場の酸素濃度が低い」などが挙げられます。
酸素不足になると頭痛のほかに「集中できない」「いつも眠い」などの症状が出ることもあり、生活や仕事に影響が出てしまいます。
「外せる場所ではマスクを外す」「血流や貧血を改善する」「部屋の環境を見直す」などの予防策がありますので、ぜひ試してみてください。