腰痛の原因が便秘かもしれないときにはどのような対処をすれば良いのでしょうか。
「市販薬を飲んだら良いのかな?」「運動をすれば治る?」
結論から言えば、実は便秘によって腰痛が起こってしまうのは稀なケースです。しかし、万が一便秘によって腰痛が起こっている可能性が考えられる際にはできるだけ早い段階で病院へいきましょう。
なぜなら、便秘が重症化していることがあるからです。放置してしまえば、大腸に穴が空いてしまうことや癌化してしまうこともあります。
本記事では、便秘と腰痛の関係について解説していきます。
便秘が原因で腰痛になる?神経・血管の圧迫で腰痛になることも
便秘が原因で腰痛になる可能性があります。
なぜなら、便秘になることによって便から排出されるガスが大腸に溜まってきてしまうからです。その溜まったガスが腰回りの神経や血管を圧迫してしまい、腰痛を引き起こしてしまう原因なる可能性があります。
便秘によって起こる腰痛の程度は様々で、腰全体がうずくように痛むこともあれば、重苦しいだるさでおさまることも。しかし、人によっては症状が悪化しお腹の張りも合わさり寝込んでしまうほど辛く鳴ってしまうこともあります。
腰に違和感を感じた時は、最後のお通じがいつだったのか思い出してみることで便秘による腰痛なのかを判断することができます。
便秘の原因は?ストレスや疲労によって大腸の働きが悪くなってしまう
便秘の原因は「蠕動運動(ぜんどううんどう)」が関係しています。蠕動運動とは大腸が便を肛門まで移動させるための運動のこと。
リラックスしている時に副交感神経が優位になると、蠕動運動が強くなり排便が促されます。しかし、ストレスや疲労により交感神経が優位になると、蠕動運動が弱まってしまい便秘を引き起こしてしまうのです。
また、この蠕動運動の良し悪しは摂取する水分量にも左右されることがわかっています。摂取する水分が不足してしまうと便が硬くなってしまい、蠕動運動も低下。
その結果、大腸がうまく肛門まで便を運ぶことができる便秘が助長されていまします。
大腸の動きがなかなか確認することができませんが、ストレス・疲労・水分摂取と関係があるため意識してみると良いでしょう。
便秘で腰が痛くなったらどうすればいいの?
実は便秘が原因で腰痛を引き起こすのは非常に稀です。もしも便秘が腰痛にまで発展している場合、重篤な便秘になっている可能性があります。
便秘で腰痛になっている可能性がある際には、できるだけ早めに病院を受診するようにしましょう。なぜなら、放置してしまうことにより、大腸に腫瘍ができてしまったり、大腸の壁に穴が空いてしまったりすることも。
また、重度の便秘の場合、市販の便秘薬は効かない可能性があります。「便秘ぐらいで病院なんか…」と思わずに、一度消化器内科などを受診しても良いかも知れません。
まとめ
可能性は少ないですが、便秘によって腰痛が起こることもあります。万が一、便秘によって腰痛が起こっている場合、かなりひどい便秘になっていることが考えられます。
まずは病院を受診して適切な処置をしてもらいましょう。
ストレスや疲労がたまるとお腹の活動が弱まり、便秘を悪化させてしまいますので、ゆっくりと過ごせる時間の確保も大切です。
腰もお腹も体の中心でとても重要な場所なので、しっかりとケアをしていきましょう。