「この腰痛ってもしかして腎臓が影響してる?」「腰が痛むのが腎臓の影響だったらどうしよう・・・」
腎臓が悪いと腰痛が悪くなるという噂を聞いたことがある方は、不安な気持ちになってしまうこともあるのではないでしょうか。
とくに家族に腎臓の病気を持っている方がいればなおさらですよね。
先に答えを言ってしまうと、慢性的な腰痛が実は腎臓の病気だったということは実際にあり得る話です。
しかし、一部の腎臓の病気を除いては特徴的な症状があるため見極めることが可能。本記事では、腎臓病と腰痛の見極め方を詳しく解説していきます。
腎臓病と腰痛の見極め方について
腎臓病によって腰が痛む可能性があるのは以下の4つです。
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- 腎・尿管結石
- 急性腎盂腎炎
- 慢性腎盂腎炎
- 腎梗塞
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ひとつずつ解説していきます。
腎・尿路結石
腎・尿路結石とは腎臓や尿管に石ができてしまう病気のことです。基本的には無症状で腎臓に石が形成されますが、石が尿管を下って体外に出る際に激痛が走ります。
疝痛発作と言われるこの激痛は、単純な腰痛とは比較にならないほどの痛みであるため、「筋肉の痛みか?」と間違えることはまずありません。
あまりにも痛みが強いため、救急車を呼ぶ方もいるほどです。腎・尿路結石は繰り返し起こってしまうことも多いため、病院を受診することをおすすめします。
急性腎盂腎炎
急性腎盂腎炎とは、腎臓の内部に細菌感染が起こった状態のことを言います。そのため、症状は腰痛だけでなく同時に発熱することがほとんど。
急性腎盂腎炎は高熱になることも多いため、腰痛とともに発熱した場合には病院を受診しましょう。
慢性腎盂腎炎
慢性腎盂腎炎とは、慢性的に腎臓の内部に炎症が起こっている状態です。基本的には、なにかしらの重大な疾患を抱えている方が併発することが多いと言われています。
日常生活を問題なく過ごしている方に発生することは非常に稀です。
腎梗塞
腎梗塞とは、腎臓内の血管が詰まってしまう状態を言います。症状は腰痛だけでなく、側腹部痛、腹痛、発熱、悪心、嘔吐および血尿など。
この腎臓病も通常の腰痛とは全く異なる症状が現れます。
腎臓病だと何科に行けば良い?おすすめは泌尿器科
「腎臓に異常があるかも?」と不安を感じる場合は、泌尿器科に行くことをおすすめします。泌尿器科なら腎臓に関して専門的な診断をしてくれるでしょう。
症状が治ってから行く場合は、起こった症状の詳細をメモしていくと医師も診察しやすいです。症状が治まった直後に簡単なメモに残しておくことをおすすめします。
まとめ
腎臓病によって腰痛が起こることがあります。しかし、腎臓病によって起こる症状は特徴があるため、ある程度の見極めは可能です。
不安になりすぎずに冷静に判断し、病院を受診する必要があります。