「生理中に頭痛や肩こりが起こってつらい」「生理中の頭痛や肩こりはどうやって対処すれば良いの?」
頭痛や肩こりは女性に起こりやすく、ひとたび症状が起こってしまうと日常生活の妨げになってしまいますよね。しかもそれが生理中に起こるとなると不快で仕方がありません。
本記事では生理中に起こる頭痛や肩こりの原因や対処法について解説しています。ぜひ、ご覧ください。
生理中に起こる肩こりや頭痛の原因は?ホルモンのバランスが乱れている可能性がある
生理中に起こる肩こりや頭痛の原因はホルモンバランスの乱れと言われています。具体的に言うと女性ホルモンのひとつである、エストロゲンが関わっている説が有力。
エストロゲンとは以下のような作用があるホルモンです。
[box class="pink_box" title="エストロゲンの作用"]
- 妊娠の準備をする
- 肌のツヤ・ハリを整える
- 女性らしい体を作る
[/box]
このようにエストロゲンは女性の体にとって重要な働きを担うホルモンです。
なぜエストロゲンのバランスが乱れてしまうことによって頭痛や肩こりが起こってしまうのでしょうか?詳しく解説していきます。
エストロゲンのバランスが崩れてしまう原因は100%解明されていない
エストロゲンのバランスが崩れてしまう原因は実のところはっきりしていません。ただ、季節の変わり目や気圧の変化に影響され、エストロゲンのバランスが崩れやすいことがわかっています。そのため、気温や気圧などの外部環境に左右されることは間違いないでしょう。
また、食事のバランスが乱れている方も生理中に頭痛や肩こりが起こりやすいことから、栄養素からの影響もあるようです。
エストロゲンもホルモンの一つです。ホルモンは摂取した栄養素によって作られることから、食事のバランスも関わっていることが予測されます。
エストロゲンが急減すると痛みを和らげる物質も低下する
生理中にエストロゲンが急減することに伴い、オピオイドという痛みを和らげる物質が低下してしまいます。そのため、普段なら頭痛や肩こりを感じない方でも生理中は痛みに敏感になってしまい、症状を感じてしまうケースがあるのです。
ちなみに妊娠6ヶ月を過ぎるころからエストロゲンが上昇。ちょうどこの頃に「頭痛が楽になった」という妊婦さんも多いです。なぜなら、エストロゲンの上昇の伴い、オピオイド(痛みを和らげる物質)の分泌も安定。その結果、頭痛や肩こりも楽になってしまうというわけです。
それだけエストロゲンの分泌量が頭痛や肩こりに関係すると言うわけですね。
生理中以外には排卵日周辺に起こりやすい
エストロゲンの急減は生理中以外にも起こりすい時期があります。それは排卵日周辺と月経が始める2~3日前。この時期にもエストロゲンの急減が起こりやすいと言われています。
生理中に頭痛や肩こりが起こりやすい方は、同時にこの時期も注意しておきましょう。
生理中の頭痛や肩こりを予防する方法3選
生理中に起こる頭痛や肩こりの原因の一つはエストロゲンという女性ホルモンの分泌が減少してしまうこと。不快な症状を引き起こすエストロゲンの減少を予防する方法はあるのでしょうか?
結論からお伝えすると予防する方法は以下の3つです。
[box class="pink_box" title=""]
- タンパク質・鉄分をしっかりと補給する
- 痛みが辛い時が鎮痛薬を飲んでもOK
- 睡眠時間をしっかりと確保する
[/box]
ひとつずつ解説していきます。
タンパク質・鉄分をしっかりと補給する
タンパク質は女性ホルモンをつくるうえで非常に重要な役割を担っています。そもそもホルモンというもの自体がタンパク質を材料に作られているため、タンパク質が不足することによってホルモンの分泌自体も乱れがちに。
日本人女性の90%以上がタンパク質不足と言われており、普段の生活の中でタンパク質をしっかりと摂取することが非常に大切です。
また、鉄分もタンパク質同様女性の体にとって大切な栄養素。ホルモンをつくる過程には深く関係しませんが、鉄不足になってしまうと新陳代謝がうまく機能しなくなります。
その結果、血流が低下してしまい頭痛や肩こりを引き起こすきっかけになってしまうのです。
タンパク質を含む食事は卵・肉・魚。普段の食生活の中でタンパク質を含む食べ物が不足している場合は、積極的に食卓に並べるように心がけましょう。
痛みが辛い時が鎮痛薬を飲んでもOK
生理中の頭痛はホルモンバランスの乱れが原因であり、疲労などで起こる頭痛と比較すると症状もひどくなってしまうことがあります。その場合、我慢してもなかなか治らないケースも多く、日常生活の質を極端に下げてしまうでしょう。
そのため、症状が酷い時は我慢せずに鎮痛薬を飲むことをおすすめします。実は頭痛は、症状が酷くなってしまうと鎮痛薬があまり効きにくくなってしまうという特徴があります。
そのため、もし鎮痛薬を利用するのなら痛みが発生した直後の服用がベスト。鎮痛薬を早めに飲むことによって頭痛が数日間続いてしまうことを予防できます。
余談ですが、鎮痛薬を毎日飲んでしまうことにもちろん賛成しません。生理中の頭痛がいつまでたっても治らない場合は早めの対処をおこないましょう。
睡眠時間をしっかりと確保する
睡眠時間をしっかりととることも重要です。睡眠は体の細胞を回復させる大切な行為。睡眠時間がしっかり摂れているほど、疲労も解消しやすく、体調も安定することは誰しもが知っていることでしょう。
生理中の体調も全く同じことが言えます。生理中のホルモンバランスが乱れているときこそ、睡眠時間の確保が必要です。
理想的な睡眠時間は6~8時間程度。人によって、体調が良くなる睡眠時間が若干異なります。そのため、どのぐらいの睡眠時間をとれば生理中の頭痛や肩こりが楽になるのかを実験してみましょう。
生理中の肩こりや頭痛に対するまとめ
生理中の頭痛や肩こりはストロゲンという女性ホルモンの乱れで起こることがあります。エストロゲンの分泌が急激に減ってしまうことで、頭痛や肩こりが引き起こされてしまうのです。
普段の食事や睡眠などに注意し、健康な生活を心がけましょう。