腰痛がひどく仕事や日常生活に支障をきたしている場合、「注射って効果あるのかな?」と考えることってありますよね。
腰痛に対する注射は痛みを緩和するのに有効である場合は多いと言われています。しかし、ほとんどの場合、腰痛に対しての根本解決にはならず、あくまでも痛み止めとして行います。
そのため腰痛に対する注射はあくまでも一時しのぎと考えなくてはいけません。
本記事では、
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- 腰痛の注射の種類と効果
- 注射の痛み
- 注射が受けられる診療科
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について解説していきます。
腰痛の注射の種類と効果
腰痛に対する注射には以下の種類があります。
トリガーポイント注射 | 選択的ブロック注射 | 非選択的ブロック注射 | |
特徴 | 筋肉にしこりに注射 | 関節や神経など限局した部位に注射をおこなうこと | 脊柱全体に麻酔を浸透させる方法 |
具体例 | − | 椎間板ブロック、仙腸関節ブロック、坐骨神経ブロックなど | 硬膜外ブロックなど |
どの注射を行うかは症状や医師の判断のもと行われます。それぞれの効果について解説します。
トリガーポイント注射の効果
トリガーポイント注射は慢性痛との相性が非常に良いと言われています。血液循環の改善、脳への痛み信号の減少によって症状の悪循環を防いでくれるからです。
麻酔自体の効果は2時間程度ですが、実際にはそれ以上の時間症状が消失することが多いでしょう。なぜなら、一時的に神経が休まるため痛みが慢性化してしまう仕組みがなくなるからです。
選択的ブロック注射
原因と考えられる部分に絞って麻酔をすることで、痛みの緩和が期待できます。また、特定の場所のみ注射を行うことによって原因をみつけるという診断の意味もあるようです。
この注射を行うことによって痛みが消失・減少すれば原因を特定できます。その代わり、原因部位が違っていた場合、痛みの消失や緩和は起こりません。
非選択的ブロック注射
腰痛の対し比較的よく行われる硬膜外ブロックは、どのような原因だとしても一定に効果が現れやすい注射です。
しかし、全体的に麻酔の効果が現れるため選択的ブロック注射のように原因を特定することができません。そのため症状を緩和のみを目的にしていると覚えておきましょう。
注射の痛み
トリガーポイント注射、選択的ブロック注射、非選択駅ブロック注射のいずれも痛みの感じ方は個人差が大きいです。
通常の採血よりも痛くない場合が多いようですが、痛みに敏感な方は強く感じる場合も。医師の技術によっても痛みの感じ方は異なりますので、しっかりとした技術を持った医師に依頼しましょう。
注射が受けられる診療科
腰痛に対する注射が受けられるのは整形外科です。内科など他の診療科では難しいケースもあるので注意しましょう。
まとめ
腰痛におこなわれる注射を細かく分類すると、本記事で紹介した以外にも多くの種類があります。どのような注射が効果的なのかは、その方の症状や原因によって異なるため、自己判断せず医師の診断に任せましょう。
ただ、ここで紹介した注射はいずれも対症療法であり根本から腰痛を治すものではありません。辛い症状があるときは注射も有効な手段ですが、根本的な解決を目指すならばそれ以外の身体のケアが必要です。
当院では腰痛に対しても力を入れています。ぜひ、ご相談ください。