肩こり

肩こりの原因は高血圧なの?血圧との関係と対策について

年齢を重ねるとともに高血圧気味になると、身体に起こる様々な不調は高血圧が原因ではと心配になってしまうます。

その代表が肩こり。特に激しく動かしたわけでもなく、重たいものを担ぎ上げたわけでもないのに肩が痛い、重いということありますよね。

そこで、本記事では高血圧によって肩こりは起こるのか?高血圧になってしまった場合、改善させることはできるのかといった疑問にお答えします。高血圧で心配になっている方は是非、お読みください。

高血圧が原因で肩こりになることはある?場合によっては起こることもある

基本的に肩こりは首や肩の周辺の筋肉疲労や血行が悪くなって起こることが多いと言われています。血行が悪いと聞くと、低血圧の方に起きやすいと思われがちですが、場合によっては高血圧が原因で肩こりが起こることがあります。

この項目では高血圧と肩こりの関係を探っていきたいと思います。

内科系の病気で肩こりが起こることがある

単なる肩こりと放っておいたら重大な病気が隠れていた、という話を時折耳にする方も多いでしょう。肩こりも他の疾患が隠れている場合に発生する症状の一つとして有名です。代表的な疾患に『心筋梗塞』や『狭心症』などの心臓の不調があります。

心臓に関連する神経と肩に分布する知覚神経が同じ経路を通るため、心臓疾患と肩の痛みが連動することがあるためです。

ただの肩こりだと思い込んで整体やマッサージの施術を受けて病気の発覚が遅れることもあります。肩こりのほかに『手足がしびれる』『胸や背中が痛む』『痛みが日に日にひどくなる』など気になる症状があれば病院を受診することをおすすめします。

左肩のコリが血圧変化の初期症状の場合も

肩こりは血圧が変化しはじめている初期症状とも言われます。単なる肩こりではなく病気が隠れている場合、左肩だけに痛みが起こり血圧の上昇がみられます。

前述した通り、狭心症が発生している場合などに左肩に痛みが発生します。心臓に張り巡らされた動脈の血流が悪くなり心筋が酸素不足に陥ることが引き金になり、放散痛と呼ばれる痛みが発生。

放散痛とは病巣から離れた場所に痛みが出ることを言います。狭心症や心臓疾患の場合、この放散痛が左肩にあらわれることが特徴です。胸の痛みがなく左肩のみが痛いという場合もありますので注意が必要。

このように左肩のコリや痛みは危険な病が隠れていることもあります。また、それに伴い血圧上昇という変化も見られます。特に激しい運動をしたわけでもない、重いものを担ぎ上げたわけでもないのに肩に痛みがある場合は一度血圧測定をして血圧異常がないか確かめてみましょう。

そうはいっても心配のし過ぎも禁物

肩こりや高血圧はストレスなどでも引き起こされます。心配ごとや嫌なことが続いたら人は常に緊張状態となってしまいます。

慢性的にストレスを抱えることで交感神経の働きなどにより血管が狭まり、血圧が上昇してしまうことも。肩こりの原因が高血圧によるものであると心配し過ぎることで血圧に悪影響を及ぼすことは大いに考えられます。

肩こりの原因の多くは筋肉の疲労や姿勢などによる血行不良。考え過ぎずにリラックスすることも血圧安定には大切なことです。

高血圧の対策は?食事、運動、生活習慣について

それでは高血圧になってしまった場合、どのような改善方法があるのでしょうか。すぐに思いつく対策と言えば、病院を受診し、降圧剤を服用し血圧をコントロールすること。しかし、日ごろからの生活習慣で高血圧の改善や予防を行うのが理想的です。ここからは高血圧の対策、生活習慣についての紹介です。

上手くいけば薬を減らし、飲まなくても血圧を安定させることも可能ですので、是非日々の生活の中に取り入れてみましょう。

食事は減塩と野菜の摂取が大切

高血圧は生活習慣が大きな影響を及ぼすと言われています。高血圧には減塩が有効であるというのは知られていますが、目標量は日当り食塩6g未満とされています。かなり薄味のように感じますね。

しかし、かつお節や昆布を使ってしっかりと出汁を取れば食材のうまみを感じられ満足感を得られます。その他にも薬味やレモン、かぼすなどの酸味、七味唐辛子や胡椒の辛みを利用し、醤油や塩の使用量減らすと良いでしょう。

また、野菜の摂取も大切です。野菜、きのこ類、海藻類、芋類には食物繊維やカリウムが含まれておりそれらは血圧の上昇を抑えます。カルシウムやマグネシウムが不足すると血圧上昇を招いてしまうため、食事には野菜類は積極的に取り入れるようにしましょう。

1日当り350gを目安に摂るようにすると体に良いと言われています。生野菜では量が多過ぎる場合は、蒸し料理や汁ものに入れるなど工夫をしましょう。

ウォーキングで血圧の改善を示すデータが存在する

適度な運動は高血圧を改善する効果があると言われています。運動を行うことで交感神経の働きが低下し血管が拡張、血圧が低下。それに加え糖質のコントロールの関わるインスリン感受性の改善が見られ血圧の上昇を抑えられると期待されます。

具体的にはウォーキングや水中運動、サイクリングなどの有酸素運動ですが、その中でもすぐに取り組むことが出来るもので良いでしょう。ウォーキングを例にとると130分程度を目標とし、出来るだけ毎日の生活の中に取り入れるようにしましょう。

もし毎日が無理なようなら週3日以上を目標に行いましょう。疲れ過ぎないよう、軽く息がはずむ程度に体に負荷がかかると効果的です。

お酒はできるなら控えた方がリスクを下げる

アルコールは一時的に体を温め、血行を良くしますが飲み過ぎると反対に血圧が上昇してしまいます。アルコール摂取により血管の収縮反応が高まり、利尿により体内からマグネシウムやカルシウムが失われるためと考えられています。また、アルコールを飲み過ぎると心疾患のリスクが高まります。

お酒をたしなむ方なら完全にお酒を断つのは難しいかもしれません。しかし、アルコールの大量摂取を放っておくと高血圧や他疾患に繋がってしまいます。飲み過ぎているという自覚があるなら量を減らすなど節酒するよう心がけましょう。

血圧と肩こりに関係についてまとめ

瞑想する女性

肩こりの主な原因は動かし過ぎによる筋肉疲労や、普段の悪い姿勢などによって血行不良に陥り起こるものが大半です。しかし、中には高血圧によって引き起こされるものもあります。

その中でも特に注意したいのが左肩のコリです。左だけにコリがある、左だけが痛いなどの症状があれば病気が隠れている場合もあります。そういった血圧変化を知るために毎日測定し、自己管理に努めることも有効な手段です。

また、食事面や運動面にも目を向け生活習慣の改善を行うことも大切。塩分は控えめに一日6g未満を目標とし、野菜を中心にした食事を摂りましょう。運動は息が切れるぐらいの有酸素運動が有効で、ウォーキングなら130分以上行うとよいでしょう。

  • この記事を書いた人

鎌谷直也|柔道整復師

これまで整骨院に8年間所属し年間5000人以上の患者様への施術をとおして、たくさんの症状と向き合ってきました。整骨院での、複数店舗の院長や複数店舗の運営管理を経験した経験を生かし、一人一人にしっかり向き合い喜んでいただきたいと思い、東村山市にプライベートサロン「コツリバ」をオープンしました。 施術を通してお客様の一時的な痛みを直すだけでなく、根本的な改善を行い、 人生をよりよく楽しんだり、笑顔になっていただけることが何よりも喜びです。 今までどこへ行っても良くならなかった方、長く苦しんでいて諦めている方の力になりたいと思っています。ご縁に感謝いたします。 どうぞよろしくお願いいたします!!

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