「朝起きたら腰が痛い、仕事中に違和感を感じる…」そんな腰痛、放っていませんか?この症状、実は「命に関わる病気」が隠れていることもあるんです。
今回は「腰痛がただの疲れじゃない時。見逃せない「レッドフラッグサイン」って?」について解説いたします。
腰痛の「レッドフラッグサイン」ってどういう意味?

腰痛の「レッドフラッグ」とは、重大な疾患が隠れている可能性を示す危険信号のこと。
多くの腰痛は一時的な筋肉疲労によるものですが、中には感染症や腫瘍、骨折など、命に関わる病気が潜んでいるケースもあります。
医師が診察時に必ず確認する重要なチェックポイントであり、見逃すと重大な結果を招くこともあるため、慎重な対応が求められます。
これが危険!腰痛のレッドフラッグサイン一覧



腰痛に加えて次のような症状がある場合は注意が必要です。腰痛以外に、以下のような症状がないかチェックしてみましょう。
発熱・悪寒を伴う腰痛



腰痛とともに発熱や悪寒がある場合は、背骨や周囲組織への感染(たとえば脊椎炎、腎盂腎炎など)の可能性があります。
高熱や急激な痛みを伴うケースでは、進行が早く重症化のリスクもあるため、できるだけ早く医療機関を受診する必要があります。
体重が急に減ったと感じるとき



意識的なダイエットをしていないのに体重が落ちている場合、がん(特に脊椎への転移)など進行性疾患が関与している可能性があります。
腰痛とセットで現れる場合は、内科や整形外科での精密検査を受けるべきです。
夜間に痛みが悪化し眠れない



横になったときに痛みが強まる、睡眠が妨げられるほどの痛みがあるといった症状は、がんや感染性疾患の可能性を示唆します。
通常の筋性腰痛であれば休息によって軽快するため、このタイプの痛みは「危険サイン」として扱われます。
安静にしても良くならない、むしろ悪化する



筋肉疲労が原因の腰痛であれば、通常は安静にすることで回復します。しかし、重大な病気が背景にある場合は、休んでも症状が引かず、むしろ悪化する傾向があります。
慢性化している人も、こうした変化があれば早めの受診が必要です。
高齢者の突然の腰痛



高齢の方が転倒していないのに「急に腰が痛い」と訴えるときは、骨粗鬆症による圧迫骨折が疑われます。特に女性に多く、くしゃみや寝返りでも骨折が起こることがあります。
自然治癒しづらく、慢性的な痛みや姿勢の崩れの原因にもなるため、早期の対応が重要です。
免疫が落ちている状態での腰痛



ステロイド治療中やがんの化学療法中、またHIVなどで免疫が抑えられている人では、通常では起こらないような感染性の脊椎疾患を発症することがあります。
こうした背景を持つ人が腰痛を訴える場合は、原因精査を急ぐ必要があります。
しびれや排尿障害を伴う腰痛



足のしびれ、力が入りにくい、排尿・排便の異常がある場合は「馬尾症候群」が疑われます。これは神経の束(馬尾神経)が圧迫されることで起こる緊急性の高い疾患で、早期に手術などの対応が必要です。
放置すると排泄障害が回復しない場合もあるため、症状が軽くても迷わず受診しましょう。
病気が隠れているかも?レッドフラッグと関係する疾患とは



レッドフラッグサインがある腰痛の背景には、深刻な病気が隠れていることがあります。代表的なものとして、脊椎へのがんの転移、化膿性脊椎炎、圧迫骨折、馬尾症候群、腎臓・膵臓などの内臓疾患があげられます。
妊娠中でも腎盂腎炎などにより腰痛が出ることがあり、「妊婦だからよくある腰痛」と決めつけないよう注意が必要です。
放っておかないで。どんな時に医療機関を受診すべき?



レッドフラッグに該当する症状がある場合、痛みの程度に関係なく、医療機関での診察を受けましょう。
受診先は整形外科が基本ですが、場合によっては内科や泌尿器科、あるいは総合診療科でも初期対応が可能です。
市販薬や湿布に頼って様子を見ると、診断や治療のタイミングを逃す恐れがあります。とくに、症状が一度軽くなったからといって安心せず、しっかりと原因を調べることが大切です。
一般的な腰痛との違いはどこにある?



レッドフラッグのない腰痛は、姿勢のクセや筋肉疲労、長時間の座り姿勢などが原因であることがほとんどです。
このような腰痛は「筋・筋膜性腰痛」と呼ばれ、ストレッチや生活習慣の改善で緩和することが多くみられます。
一方で、いつもと違う痛み方、初めて経験するような強い痛みを感じた場合は、念のため医師の診察を受けるのが安心です。
まとめ



腰痛は誰にでも起こり得る身近な症状ですが、「いつものこと」と軽く考えるのは危険です。
発熱、体重減少、夜間痛、しびれ、排尿障害などのレッドフラッグサインがある場合は、早めに医療機関を受診することが大切。
一時的に症状が治まっても、根本的な原因が解決されていなければ再発や悪化のリスクがあります。
少しの違和感でも「念のため」と受診する意識を持ち、身体からのサインを見逃さないようにしましょう。















