腰に痛みを感じたら「もしかして椎間板ヘルニア?」と不安になってしまう方もいるでしょう。足に痺れを感じたらなおさらです。
この記事では椎間板ヘルニアの痛みについて解説していきます。ぜひ、ご覧ください。
椎間板ヘルニアってどんな痛み?
椎間板ヘルニアはヘルニアの起こった場所によって症状が変わってくるのが特徴です。
首のヘルニアでは手のしびれや痛みの症状。基本的に手の症状が現れやすいのですが、ヘルニアの場所によっては首筋や肩甲骨の周りが痛くなることもあります。
腰のヘルニアでは、お尻や足に痛みやしびれ、または力が出にくいことも多いです。より重度になってくると歩行困難などの症状が出ることもあります。
どのように痛みや痺れを感じるかは言葉では表現しづらいのですが、日常生活で不快に感じる症状なのは間違いありません。
椎間板ヘルニアが起こりやすい人は?
椎間板ヘルニアは誰にでも起きるありふれた疾患。正確な数字は判明していませんが、日本人の発症率は3:1で男性に多いようです。
手術に至った例では、30~40歳が36.1%と非常に多く、次いで40~50歳が32.8%となっています。30歳未満と50歳以上は15%台と低くなっています。
発症率の高い世代は20~40代。原因は、長時間同じ姿勢でいることや中腰での作業など環境因子が誘発しているもの、加齢、喫煙、遺伝が関係していますね。
つまり椎間板ヘルニアは男性に多く、若い世代に発症しやすくといっていいでしょう。
椎間板ヘルニアは手術は必要?
椎間板ヘルニアで手術が必要になることは比較的少ないです。歩行困難や排泄障害が急に出現するような重篤な状態でない限り、即手術になることはあまりありません。
腰痛だからといってヘルニアである可能性もそこまで高くなく、確率としてはおおよそ5%程度。大体の腰痛は原因不明であり、椎間板ヘルニアが原因といえるものはそこまでないのですね。
実際にヘルニアがどうかを見極めるためには整形外科などでMRI撮影を受けなければいけません。
ちなみにですがレントゲンでは椎間板ヘルニアかどうかはわかりませんよ。レントゲンでは椎間板がどうなっているかわからないため、レントゲンのみで椎間板ヘルニアだと診断することはできないのです。
まとめ
椎間板ヘルニアは気付かないうちに自然と治癒してしまうものから、緊急の手術が必要なものまでさまざまです。
若年層の男性に起こりやすくはありますが、女性に起こらないわけではありません。日常動作が原因になっている場合も多く、根本からの治療が必要な場合もあります。
日本人では約100万人に発症しているという報告もありますので、疑うがあったならば早めに専門医にかかることをおすすめします。