「なんだか膝の内側が痛いなぁ」「ジャンプやランニングをするとき膝に痛みを感じる」そんな症状を感じたことはないでしょうか?
もしかすると、それは鵞足炎(がそくえん)という症状かも知れません。鵞足炎は、症状が進行すると日常生活にも支障をきたしてしまいます。
今回は「鵞足炎の痛み、なぜ膝に現れる?原因と対策を知ろう」について解説いたします。
鵞足炎(がそくえん)とは?その基本を知ろう
鵞足炎(がそくえん)は、膝の内側にある「鵞足(がそく)」という部位に炎症が起こることで発症します。
「鵞足」は膝を曲げる際に使われる筋肉が集まっている場所で、炎症が進行すると激しい痛みを伴うことがあり、変形性膝関節症と合併している場合もあります。
この病気は、特に「膝を頻繁に曲げる動作を繰り返すスポーツや仕事をしている人」に多く見られる症状です。
鵞足炎の原因|なぜ膝の内側に痛みが出るのか
鵞足炎の主な原因は、膝を頻繁に動かすことで鵞足部分に過度な負担がかかること。
特にスポーツや運動をしている場合、膝を曲げる動作を繰り返すことで筋肉や腱(けん)に微小な傷が入り、炎症を引き起こしてしまいます。
また、肥満や不良姿勢も膝に不必要な圧力をかけ、鵞足炎を引き起こす原因になりますよ。
日常生活で「膝にどのような負担がかかっているのか」を、意識して知ることが予防の第一歩になるでしょう。
鵞足炎の主な症状|痛みの特徴と進行のサイン
鵞足炎の最も一般的な症状は「膝の内側に痛みが現れること」です。
最初は軽い痛みでも「長時間歩く・運動をする・階段を上る」といった動作をすると、痛みが強くなることがあります。炎症が進行すると、膝を曲げた時に痛みが強くなり、動かしづらくなることも。
症状が進行する前に、日常的な痛みを感じた時点で早期の対処を始めることが重要です。
鵞足炎の診断方法|どんな検査で正しい診断がつくの?
鵞足炎の診断は、医師の診察に基づいて行われます。膝の痛みを訴える場合、まずは問診を受け、膝の状態を触診して痛みの原因を確認します。
その後、X線やMRIなどの画像検査を行い、鵞足炎であるかどうかが確定されます。痛みがひどくなってきた場合や、長期間続く場合は、専門医に相談することが重要。
早期の段階で治療を始めることが、回復を早めるための鍵ですよ。
鵞足炎の治療法|痛みを軽減する方法とは
鵞足炎の治療は、まず保存療法を中心に行うことが一般的です。
- 膝を休ませる…激しい運動や長時間の歩行を避ける
- アイシングや湿布で炎症を抑える…1日3~4回、20分前後
また、リハビリやストレッチを行うことで、膝の筋肉を強化し、負担を減らすことも治療に含まれますよ。
ただし痛みが強い場合や、保存療法で改善しない場合は、薬物療法や注射療法を検討することもあります。
手術療法は最終的な手段であり、通常は必要ありません。
鵞足炎の予防法|痛みを防ぐための生活習慣
鵞足炎を予防するためには、膝にかかる負担を減らすことが重要です。まずは正しい姿勢を心掛けましょう。
- 長時間立ちっぱなし…膝に負担をかけないようこまめに体勢を変える
- スポーツをする前後…ウォームアップやストレッチを丁寧に行い、筋肉を柔軟に保つ
- 肥満傾向…体重管理
- 運動不足傾向…軽い運動を継続
正しい姿勢を心掛けながら、体重管理や習慣的な運動をして、膝にかかる負担を減らすことが予防に繋がります。
鵞足炎の治療と生活の工夫|日常生活でできる対策
日常生活でも、鵞足炎を予防する工夫ができます。
例えば「膝を曲げたままで長時間立っている」ことや「膝に負担をかける姿勢を続ける」ことを避ける。また、家事をしているときも、膝に過度な負担がかからないようこまめに姿勢を変え、正しい姿勢を意識することが大切です。
高いヒールや厚底など膝に負担のかかるシューズは避け、足に合った履き心地の良いシューズを選ぶ、ストレッチを日常的に取り入れるなども、膝を守るために大切でしょう。
まとめ
鵞足炎(がそくえん)は早期に発見し、適切に対処すれば改善が可能です。
痛みを感じた段階で早めに治療を始め、生活習慣を見直すことで再発を防ぐことができますよ。膝を守るためには、日々のケアと予防が不可欠。
膝に違和感を感じたら、早めに専門医に相談し、鵞足炎の早期発見と予防で膝の健康を守りましょう。