足の不調 関節痛

足首を捻挫した場合、歩いても大丈夫?悪化を防ぐ応急処置&回復を早めるコツ

足首を捻挫(ねんざ)すると、「どう処置すればいいのか」「どれくらいで治るのか」と不安になりますよね。たかが捻挫…と甘く見て適切な対応をしないと、回復が遅れたり、再発しやすくなったりすることもあるんですよ。

今回は「足首を捻挫した場合、歩いても大丈夫?悪化を防ぐ応急処置&回復を早めるコツ」について解説いたします。

足首を捻挫したらまずやるべきこと【応急処置】

捻挫をしたときに「少し痛いだけだから大丈夫」と軽視していませんか?

間違った対応をすると、痛みが長引いたり、関節が不安定になってしまうことがあります。最初の対応が、その後の回復スピードを左右するため、正しい応急処置を知っておきましょう。

捻挫とは?症状の重さによって対応が変わる

足首の捻挫は、関節を支える靭帯が伸びたり、部分的に損傷したりするケガです。

症状の程度によって対応が異なるため、自分の状態を見極めることが重要です。

  • 軽度(1度):腫れや痛みはあるが歩ける。数日で回復することが多い。
  • 中度(2度):靭帯が部分的に切れており、歩くと痛む。治るまでに数週間かかることも。
  • 重度(3度):靭帯が完全に切れ、歩行困難。手術が必要になる場合もある。

痛みが強い、腫れがひどいといった場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

すぐに実践!RICE(ライス)処置で悪化を防ぐ

捻挫をした直後は、患部を適切にケアすることで回復を早めることができます。

「RICE(ライス)処置」と呼ばれる方法を実践することで、腫れや痛みを最小限に抑えることが可能です。

  • Rest(安静):無理に動かさず、痛みを感じたらすぐに休む。
  • Ice(冷却):氷をタオルに包んで15〜20分間冷やし、1時間ごとに繰り返す。
  • Compression(圧迫):腫れを防ぐために包帯やテーピングで軽く固定する。
  • Elevation(挙上):クッションや枕の上に足を置き、心臓より高い位置にする。

この処置を24時間〜48時間ほど続けることで、炎症を抑え、回復をスムーズに進めることができます。

どんな場合に病院へ行くべき?

「捻挫だからそのうち治る」と考えていませんか?

軽度の捻挫なら自宅療養で回復することもありますが、重症化している場合は病院での診察が必要です。

放置すると、関節が不安定になり、繰り返し捻挫を起こしやすくなることもありますよ。

病院に行くべき症状チェックリスト

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 足をつくと激痛が走る
  • 内出血がひどく、足首全体が紫色になっている
  • 48時間経っても腫れや痛みが改善しない
  • 「ボキッ」と音がしていた

捻挫と骨折の症状は似ていることもあり、自己判断は危険です。

適切な治療を受けることで、回復がスムーズになります。

捻挫をした場合の医療機関の選び方

どの医療機関を受診するか迷うこともあるかもしれません。それぞれの特徴を理解し、症状に合わせて選びましょう。

  • 整形外科:レントゲンやMRIで骨や靭帯の状態を詳しく診断できる。
  • 接骨院・整骨院・整体院:手技療法やテーピングなど、リハビリ中心の治療を行う。

まずは整形外科で診断を受け、必要に応じたケアを取り入れるとよいでしょう。

足首の捻挫を早く治すためのポイント

「少しでも早く回復させたい」と思っても、間違ったケアをすると逆効果になることもあります。

回復を促すための正しいケアを知っておきましょう。

回復を早めるための5つの注意点

  • 冷やしすぎない(24時間~48時間を目安に)
  • 無理に歩かない(痛みがある間はできるだけ安静に)
  • 固定しすぎない(適度に動かすことで回復が早まる)
  • 患部を温めるのは腫れが引いてから
  • ストレッチやリハビリを適切なタイミングで開始

無理をすると回復が遅れるだけでなく、再発のリスクも高くなります。

焦らず、段階的にケアを進めることが大切です。

リハビリ開始のタイミングは?回復を促す運動

捻挫が治りかけたら、適度な運動で関節の柔軟性や筋力を回復させましょう。

  • 初期(痛みが強いとき):足首を軽く回す運動を行う。
  • 中期(腫れが引いたら):かかとをつけて立つ練習をする。
  • 後期(ほぼ回復):片足立ちやスクワットなどでバランス感覚を取り戻す。

リハビリは少しずつ行い、痛みを感じたら無理をしないことが重要です。

捻挫を予防するための対策

足首の捻挫は、一度経験すると再発しやすいケガです。日常生活や運動時に気をつけることで、捻挫を防ぐことができます。

  • かかとの高い靴や滑りやすい靴を避ける
  • 階段や段差では足元をしっかり確認する

ちょっとした意識で、捻挫のリスクを大幅に減らせますよ。

まとめ

足首の捻挫は適切な処置をすることで、回復が早まります。

  • すぐにRICE処置を行う
  • 必要に応じて病院を受診する
  • 適切なリハビリと予防策で再発を防ぐ

足首を捻挫した場合は正しい対応を心掛け、早期回復を目指しましょう。

この記事を書いた人

【院長】鎌谷直也|柔道整復師

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