四十肩・五十肩は、中高年の多くの方が経験する肩の痛みや可動域の制限を伴う症状です。日常生活に大きな影響を与えることから、辛い思いをされている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は「四十肩・五十肩ってなに?原因と対処法をわかりやすく解説!」についてお話していきます。簡単なセルフケアもあわせて紹介していきますね。
四十肩・五十肩とは?症状と生活への影響
四十肩・五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれています。肩の関節やその周囲に炎症が生じることによって発症し、主な症状は「肩の痛みや動きの制限」です。
特に腕を上げたり後ろに回したりする動作が困難になり、以下のような日常生活の場面で不便を感じることが多くあります。
- 洋服を着替えるときに肩が痛む
- 重い物を持ち上げるのが辛い
- 夜間に肩の痛みで目が覚める
これらの症状は徐々に悪化することが多く、早期の対処が重要です。
なぜ四十肩・五十肩になるのか?原因を探る
続いては「四十肩・五十肩」になってしまう原因について解説いたします。毎日の生活の中で心当たりがある方は、生活習慣を見直すことを考えてみましょう。
年齢による身体の変化
四十肩・五十肩の主な原因の一つは加齢です。年齢を重ねるにつれて、肩の関節を包む「関節包」が硬くなり、血流が悪化することで炎症が起きやすくなります。
特に筋肉や腱の弾力性が低下することで、日常的な負荷でも肩を痛めるリスクが高まってしまうのです。
血行や代謝を促す食材を積極的に摂取したり、日常生活に軽い運動を取り入れることがおすすめですよ。
姿勢の悪さと運動不足
長時間のデスクワークやスマホの使用により、猫背や肩が内側に巻き込む姿勢が癖になっている方も少なくありません。このような姿勢が肩関節に負担をかけ、筋肉や腱を硬化させる原因になります。
また、運動不足は肩周囲の筋肉を弱め、血流を悪くしてしまうため、四十肩・五十肩を引き起こす要因となります。
仕事以外で長時間デバイスを触っている方は、意識的にパソコンやスマホから離れて、ストレッチやヨガを楽しむ時間に変換するのも良いですね。
ストレスや生活習慣の影響
ストレスがたまると交感神経が過剰に働き、筋肉が緊張しやすくなります。
その結果、肩の血流がさらに悪化し、痛みや炎症を引き起こすことがありますよ。趣味を楽しむ時間を設けたり、ティータイムやアロマなど、心を穏やかにする時間を積極的に作ってみましょう。
四十肩・五十肩の進行段階
四十肩・五十肩は以下の3つの段階を経て進行します。
- 急性期
強い痛みが特徴で、肩を動かすのが困難になる。 - 慢性期
痛みは軽減するものの、肩の可動域が制限される。 - 回復期
症状が徐々に改善し、肩の動きが回復する。
それぞれの段階に応じた適切な対応が重要です。
「五十肩や四十肩は放っておけば治るから病院に行く必要はない」という話も聞きますが、痛みが強いときに無理に動かしたり放置したりすると炎症が長引き、症状が悪化してしまう原因にもなりかねません。
痛みや動きにくさを感じたときは無理は禁物ですよ。
四十肩・五十肩を治すには?効果的な治療法
肩に「あれ?」と違和感を感じたら、まずは自宅でできるセルフケアをやってみましょう。
痛みが強い場合は無理に動かそうとせず、専門家に診てもらうことがおすすめです。
自宅でできるセルフケア
軽度の四十肩・五十肩であれば、自宅でのケアが有効です。以下の方法を試してみてください。
- ストレッチ: 肩周囲の筋肉をほぐす軽いストレッチを行う
- 温熱療法: 血流を改善するためにホットパックを使用
- 冷却療法: 炎症が強い場合はアイスパックで冷やす
無理に動かそうとするのではなく、気持ち良いと感じる程度にケアしてみてください。
専門的な治療法
痛みが強い場合や慢性化している場合は、専門的な治療が必要です。
- 薬物療法: 痛みを軽減するための消炎鎮痛剤
- 注射治療: ステロイド注射で炎症を抑える
- リハビリテーション: 専門家の指導のもとで行う運動療法
整形外科や整骨院、整体など専門家に相談しましょう。
四十肩・五十肩を予防するための3つのポイント
- 正しい姿勢を保つ
日常生活で背筋を伸ばし、肩が前に出ないよう意識することが重要です。 - 運動習慣を身につける
軽い筋力トレーニングや肩甲骨エクササイズを取り入れ、肩周囲の柔軟性を保ちましょう。 - ストレス管理と生活習慣の改善
バランスの取れた食事と十分な睡眠で体を整え、ストレスを解消する方法を見つけてください。
日常生活を少し工夫するだけで、四十肩・五十肩は予防することができます。年齢を重ねるごとにどうしても運動習慣が減ってしまいがちですが「一駅歩いてみる」「いつものスーパーへ徒歩で行く」「就寝前にストレッチをする」など、日常生活にリンクさせて少しずつ体を動かす習慣を取り入れてみましょう。
また、趣味の時間やリラックスタイムを意識的に取り入れ、ストレス軽減も意識すると良いでしょう。
まとめ
四十肩・五十肩は年齢や生活習慣が大きく関係しています。しかし、適切なケアと予防策を実践することで、そのリスクを軽減することが可能ですよ。
肩の痛みを感じたら早めに専門家に相談し、自分に合った方法でケアを進めることが大切。無理のない範囲で肩を動かす習慣を取り入れ、肩の健康を守っていきましょう。