「せっかくの休日なのに、布団から出るのもつらく感じる…」そんな経験はありませんか。
平日は仕事や家事、育児などで睡眠不足になりがち。そのため、休日はたっぷり寝て疲れを取りたいと考える方も多いでしょう。
しかし、長時間寝る「寝だめ」は、かえって体のだるさや疲労感を強めることがあります。今回は「休日に寝だめすると余計に体が重だるくなる理由｜快適な朝を迎える習慣」について解説いたします。
寝だめが体を重だるくする理由
休日に平日の睡眠不足を補うため、長時間寝る方は多いでしょう。
しかし「寝だめ」という行為は、普段より長く眠ることで体内時計が乱れ、起床時に体のだるさや頭の重さを感じやすくしてしまいます。体は本来のリズムで目覚めるようにできているため、急に長く寝ると脳や体が混乱するのです。
また、深い睡眠から急に起きることで「睡眠慣性」と呼ばれる状態が起こります。
睡眠慣性とは、起床後の脳と体が完全に目覚めていない状態のこと。この影響で、目覚めた直後のぼんやりした感覚や体のだるさが長く続き、休日の貴重な時間を有効に使えなくなる…といった状態に陥ってしまいやすいのです。
休日に長く寝た朝、布団から起きても頭がぼんやりして、体が鉛のように重く感じたことはありませんか。
これはまさに睡眠慣性によるものです。
寝だめに頼らず疲労を回復する方法
疲労を回復させるには、寝だめをするよりも「平日との睡眠差を小さくすること」が重要です。
例えば、平日より「1〜2時間だけ長く寝る」だけでも十分に疲労回復できます。また、朝はカーテンを開けて日光を浴び、軽くストレッチやウォーキングをすることで、脳と体を目覚めさせやすくなりますよ。
昼寝をする場合も20分程度にとどめると、深い睡眠に入らず体が重くなるのを防げます。
さらに平日の夜から寝る環境を整え、睡眠の質を高めることで、休日の寝だめに頼らずとも疲れを回復させることができます。
体内リズムを整える生活習慣
休日のだるさを防ぐには、日々の生活習慣を見直すことも大切です。
就寝直前のスマホやパソコン操作は脳を覚醒させ、入眠を妨げる原因になります。また、カフェインやアルコールの摂取も控えめにするとよいでしょう。
寝室の照明や寝具の環境を整えることも、快眠には欠かせません。
さらに、就寝・起床の時間を毎日ほぼ一定に保つことで体内時計が安定し、休日でも自然に目覚めやすくなります。
こうした小さな工夫が、休日のだるさを防ぐ大きなポイントです。
夜の工夫で休日もすっきり目覚める
夜の過ごし方を工夫するだけでも、休日のだるさは大きく軽減されます。
- 就寝前の軽いストレッチ
- ぬるめのお風呂で体を温める
- 寝る直前の食事やカフェインは控える
- 寝室を暗く静かにする
ストレッチで身体をほぐしてあげたり、寝る直前の食事やカフェインは控える、寝室を暗く静かにするなど、少しの工夫で、より深い眠りを得られます。
また、朝は日の光を浴びながら軽く体を動かす習慣を取り入れると、体内時計がリセットされ、自然に目覚めやすくなります。
このように夜と朝のちょっとした工夫が、休日の重だるさを防ぎますよ。
まとめ
休日の寝だめは、一見疲労回復に有効なように思えますが、体内時計を乱し睡眠慣性を引き起こすため、かえって体が重だるく感じる原因になります。
疲れを残さず休日を快適に過ごすには、平日との差を最小限に抑える、朝日を浴びる、軽いストレッチや短時間昼寝を取り入れる、夜の生活習慣を整える、といった工夫が重要です。
少しの意識の違いで、休日の朝もすっきり目覚め、心身ともに快適な1日をスタートできます。
今日からできる小さな習慣を取り入れて、休日をより有意義に過ごしてみましょう。
