不眠

不眠と食事の関係~睡眠を改善する食事方法~

睡眠は私たちの健康と幸せに不可欠な要素ですが、現代社会では多くの人が睡眠不足に悩まされています。

不眠の原因はさまざまですが、その中には日常的な食事の内容やタイミングも関係していることをご存知でしょうか?

この記事では「不眠」と「食事」の関係に焦点を当て、どのように食事が睡眠に影響を与えるのか、そしてどのように食事を調整することで睡眠を改善できるのかについて解説します。

不眠とは何か?

不眠・不眠症は「睡眠の質や量が十分でない状態」を指し、長期間にわたって続くと、健康や日常生活に深刻な影響を及ぼすことがあります。

代表的な原因としては

  • ストレス
  • 心理的な問題
  • 身体的な不調
  • 生活習慣(食事・行動など)

上記のような原因が挙げられます。

特に食事内容が睡眠に与える影響は大きく、私たちの睡眠サイクルを規定する体内時計と密接に関わっていることが知られています。

食事と睡眠の関係性

食事が睡眠に与える影響は、その内容やタイミングによって異なります。毎日の食事の中で上質な睡眠に関与する食物を取り入れたり、食事を取る時間、食事の仕方を見直すことで、あなたの睡眠の質が向上しますよ。

良質な睡眠を促進するためには、毎日の食事に以下のような食材を取り入れ、注意したい食習慣を見直してみると良いでしょう。

快眠をサポートしてくれる食品や栄養素

メラトニンは睡眠サイクルを調整・促してくれるホルモンです。実は身近な食材であるバナナに含まれる「トリプトファン」は、夜になると睡眠を促すホルモンである「メラトニン」に変化するため、摂取すると寝つきがよくなると考えられています。

また、ストレスを解消する効果のある「カルシウム」と緊張をほぐす「マグネシウム」の両方が豊富に含まれているナッツ類も、就寝前に摂取することで、あなたの睡眠をサポートしてくれるでしょう。

マグネシウムは神経の興奮を抑制し、リラックスを促進する役割を果たします。ナッツ類のほか、豆類や緑黄色野菜に多く含まれており、日常の食事に取り入れることで睡眠の質を向上させる助けになりますよ。

さらに、ビタミンB群もエネルギー代謝を支え、神経系の正常な機能に寄与することで知られています。柑橘類、パイナップル、メロン、アボカドやキウイフルーツなどに豊富に含まれているので、積極的に摂取してみてください。

睡眠サイクルの調整に重要な栄養素

栄養素 食材 期待できる効果
トリプトファン バナナなど メラトニン生成に関与
カルシウム、マグネシウム ナッツ類、豆類、緑黄色野菜 ストレス解消や緊張をほぐす
ビタミンB群 パイナップル、メロン、アボカドやキウイフルーツなど エネルギー代謝を支え、神経系の正常な機能に寄与

夕食後のデザートや間食に上記のような食材を取り入れることで、睡眠の質の向上につながるでしょう。

すべてを食事で取ることが難しい場合は、サプリメントなどを上手く活用するのも良いですね。

睡眠前に避けたい食事や食習慣

睡眠の質をサポートしてくれる食事とは反対に「睡眠前に避けたい・食事や食習慣」も存在します。

睡眠を妨げる食事と習慣には以下のようなものがあります。

1.過剰なカフェインの摂取

カフェインは適量の摂取ならリラックス効果などが期待されますが、就寝前にガブガブ飲んだり、日ごろから過剰に摂取してしまうことで睡眠の邪魔をしてしまうことがありますよ。

カフェインは中枢神経を刺激し眠気を抑制してしまう効果があるため、コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどは就寝前にあまり摂取しないように心掛けましょう。

2.アルコールの摂取

アルコールは一時的なリラックスを促進する効果がありますが、カフェイン同様、過剰に摂取してしまうと睡眠の質を悪化させることがあります。特に大量摂取や就寝前の摂取は厳禁。

アルコールには非常に強い利尿作用があり、中途覚醒や早朝覚醒の原因となるため質の良い眠りの妨げになってしまいます。

アルコールを摂取するときは適度な量を心掛け、飲み過ぎに注意して楽しむようにしましょう。

3.重い食事の摂取

夕食は就寝時間の3時間ほど前が理想と言われています。

高脂肪や高タンパク質の食事は消化に時間がかかり、胃腸の負担を増やすことがありますよ。これらを就寝前に摂取すると、消化器官が活発に動いてしまい、眠りの質が低下する原因となります。

早めに夕食をとるように心掛ける、油物のドカ食いをしないなど、胃腸に負担をかけないよう意識してみましょう。

まとめ

食事は私たちの睡眠に直接的な影響を与える原因の一つ。食事を適切に調整することで、毎日の睡眠の質を向上させることが可能です。

日常生活で食事を調整することで睡眠の質を向上させるためには、以下の点に注意することが重要です。

  • ヘルシーな食事内容… 消化に良い食事、安眠効果が期待できる栄養素を摂取
  • 食習慣の改善… 夕食は就寝三時間前が理想、カフェインやアルコール・油物は控えめに

上記のことを毎日の食事で意識すると、夜間の眠りの質を向上させることができます。

いつもの食事方法を見直し、睡眠の質を保つための努力を継続していくことで、ぜひ心地良い眠りを手に入れてくださいね。

この記事を書いた人

【院長】鎌谷直也|柔道整復師

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