ギックリ腰は「急性腰痛症」と呼ばれる症状で、突然の腰の痛みが特徴です。「ギックリ腰になって動けなくなってしまった…」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
「魔女の一撃」という別名が示すように、予期せぬタイミングで激しい痛みが襲ってくるため、日常生活に大きな影響を及ぼします。
そんなギックリ腰ですが、適切に対処すれば痛みを軽減し、回復を早めることができるんですよ。今回は「ギックリ腰の要因と対処法|痛みを和らげ再発を防ぐためのポイント」を解説いたします。
あなたの腰に負担をかけるのは何?ギックリ腰の主な要因
ギックリ腰を引き起こす代表的な要因は以下の通りです。
物理的要因…無理な姿勢で物を持ち上げる、急に体をひねるなどの行動
環境的要因…寒い季節や湿気の多い時期には筋肉が硬くなりやすく、腰を痛めるリスクが高まる
身体的要因…筋力不足や体幹の弱さが原因で、腰が過剰に負担を受ける
心理的要因…ストレスや疲労が溜まると筋肉が緊張しやすくなり、ギックリ腰を引き起こしやすくなる
ギックリ腰は特定の動作や生活習慣が引き金となって起こることが多い症状です。特に普段から運動不足の方は要注意!
過去に腰痛を経験している場合は再発リスクも高まります。腰に不安がある方は、無理な動きをしないよう意識するのも大切ですよ。
ギックリ腰が起きたらどうする?応急処置のステップ
ギックリ腰を起こしたとき、最も重要なのは「無理に動かない」ことです。無理に動くと症状が悪化する可能性があるため、次のステップを参考に応急処置を進めましょう。
1.動かず安静に
痛みが和らぐ姿勢を見つけ、しばらくそのまま安静に過ごしましょう。例えば、膝を曲げて横になると楽になる場合があります。
無理をして動くことは絶対にやめておきましょう。
2.冷やすor 温めるの判断
急性期には炎症を抑えるために冷やすのが一般的です。冷却パックやタオルに包んだ氷を使い、10〜15分程度冷やしましょう。
その後痛みが落ち着いてきたら、血行を促進するために温めることが効果的です。湯たんぽ・使い捨てカイロなどのアイテムを使って温めると良いでしょう。
3.市販薬や湿布を活用
痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤や湿布を利用するのも一つの方法です。一般的にぎっくり腰の痛みのピークは2日目~3日目と言われています。
ただしあまりにも痛みが強い場合は、病院へ行くことも検討してください。
4.こんな症状が出ているときは早めに病院へ!
ぎっくり腰は安静にしていれば自然に治る場合がほとんどですが、病院を受診するべきケースもあります。病院を受診するかどうかは、次のような症状が出ていないかチェックしましょう。
- 痛みがなかなか引かない、姿勢を変えても痛みの度合いが変わらない
- 夜間に激しい痛み
- 痛みとともに嘔吐・発熱・冷や汗の症状
- 下肢の痛み・しびれ・感覚障害・脱力等の症状
- 排尿障害
- ひねった等の原因がないのに激しい痛み
- 何度もぎっくり腰を繰り返す
上記のような症状が出ている場合は、早めに整形外科や整骨院など専門家に診てもらいましょう。
ギックリ腰予防に日常生活で気をつけるポイント
ギックリ腰を防ぐためには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。普段の生活の中で、以下のポイントを意識して過ごしてみましょう。
正しい姿勢を意識する
座るときや立つとき、背筋を伸ばし腰に負担がかからない姿勢を心がけましょう。特にデスクワーク中は、1時間に1回は立ち上がって体をほぐすようにしてください。
体幹を鍛える
筋力が不足していると腰への負担が増します。簡単に取り組めるエクササイズとして「スクワット」や、お尻を引き締める「ヒップブリッジ」がおすすめです。
ストレスを溜めない
心の健康も体に影響を与えます。ストレスを軽減するために、深呼吸や趣味の時間を取り入れてリラックスを心がけましょう。
軽いストレッチや簡単なエクササイズは、運動不足だけでなくストレス解消にも効果的です。心と体の健康のためにも、体を動かす習慣を取り入れると良いでしょう。
まとめ
ギックリ腰は誰にでも起こりうる症状ですが、その原因や対処法を理解することで、痛みを軽減し、再発を防ぐことができます。そして、日常生活で正しい姿勢や運動を取り入れることで予防にも繋がりますよ。
腰の健康を守るために、少しずつできることから始めていきましょう。